平成20年11月9日 B大御影山950m 滝谷山736m 

年度別

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 週間天気予報がコロコロと変わり、一喜一憂しながら前日の夜を迎える。近畿北部の降水確率は低いが、降られても仕方ない天気だ。「雨でも登るぞ!」と焼け糞で決めたのが今回の山。


今、実地されている高速料金割引の恩恵も都市圏は除外だが、唯一の早朝割引を利用するため6時までに京都南ICに入る。たった1区間450円が250円になるだけだが。
京都東IC〜R161〜箱館山スキー場近くの酒波(さなみ)寺前を走り酒波谷の林道に入る。
紅葉したサクラ並木の林道を走りビラデスト今津に着く。料金所(1人300円)があるが早朝のため誰もいない。園内を500mほど直進して下るとT字路の左に平池があり、右へ行けば大御影山登山口だがゲートがあったので平池付近に駐車する。90km



7:12ビラデスト今津(平池に駐車・標高490m)〓8:10湿地〓8:40滝谷山分岐〓9:25林道出合〓10:15〜11:00大御影山〓11:55林道出合〓12:26滝谷山分岐〓13:20〜25滝谷山〓14:12林道出合(淡海広場)〓14:40平池
  
GPSのよる歩行距離16、47km


【大御影山へ】

平池からT字路まで戻り直進、植林内の林道を150mほど歩くと標示があり、左折して100mほど歩くと、登山口に着く。沢を渡り山に入ると、広葉樹は紅葉していたが、足元にはイワカガミの青々した葉が群生していた。
 10分ほどでバイパス分岐に着き、尾根道の近江坂を選ぶ。雨が降り出しそうな灰色雲に覆われた空だが、眼下に琵琶湖、対岸には伊吹山が樹間から時々望まれる。
バイパス道との合流地点に着くと、谷間を赤く染める紅葉が美しかった。
U字道に積もった落ち葉をラッセルしながら登る。湿地(池)を過ぎ、テープが多く巻かれた帰り道の滝谷山分岐を過ぎると、蕾を付けたシャクナゲが多くなる。「来年は当たり年かな?」と思っていたら、咲いている木が数本あった。更に、少し先ではトクワカソウが3輪も咲いていてビックリ。
黄葉したブナの大木が目立つ箇所を過ぎると、780の展望の良い広場に着く。比良山・奥琵琶湖の山々を眺めながら休憩する。
 近江坂らしい緩やかな道を快適に歩いていると、急に左折して林道へ下る。林道出合から再び稜線に出てブナ林が続く道を歩く。ここまで来ると落葉したブナが多くなるが、まだ楽しませてくれた。
広い稜線では落ち葉が泥濘を隠す。気を付けて歩いているのだが、靴を汚してしまう。こんな時にはU字道で落ち葉をラッセルして汚れを落とす。「サクサク」と心地良い音だ。
雪の重みで変形したブナやリョウブが見られるようになると山頂はもう直ぐだ。


平池付近に駐車。

登山口へ

ビラデスト今津が見える。

コアジサイも黄葉

登ってきた近江坂の稜線。伊吹山が見えた。

湿地(池)

滝谷山分岐。
近江坂から少し外れた所にある標示。

山頂が見えた。

季節外れのシャクナゲ

季節外れのトクワカソウ

ブナの黄葉

標高750m付近の黄葉

黄葉

P780m広場より。伊吹山・奥琵琶湖方面

P780mの広場より奥琵琶湖方面

P780mの広場より。

林道出合から見えた三重嶽



雪の重みで変形したブナ。

【大御影山頂上にて】


大御影山頂上。

大谷山方面(東)

三重嶽(西

反射板横より日本海を望む。

薄っすらと見えていた青葉山

雲谷山

 大御影山頂上に着く。展望のなかった6年前から見るとササがなくなり、伐採された東方面には湖北の山々が望まれ、西には三重嶽が構える。
少し先の反射板方面まで行き、大岩に登って青葉山・若狭の海・野坂の山々を望む。

【滝谷山分岐〜滝谷山〜平池】

 滝谷山分岐まで戻り、南西に延びる稜線に入る。ここからは初めてのコースなので、少し緊張する。道は踏み跡程度だがテープが多く付けられているので、「稜線を外さなければ大丈夫だろう」と思う。
一旦下り、登り返すと稜線が広くなる。左はスギ林(スギ林との境にも迷わすテープが)だが、右の河内谷側には、素晴らしいブナ林の黄葉が広がる。気付くと目印のテープを見失っていたが、窪地を河内谷方向へ少し歩くとテープを見つけ安堵する。
雑木林になり、右の河内谷に沿って稜線を歩き、数個のピークを越す。最後のピークの約5m手前で左折して植林内に入るのだが、茂みがあって道に気付かず、ピーク付近でウロウロ。コンパスを出して方向を確認して10mほどの茂みに入る。分かり難いので目印を付けておく。
植林内に入ると道はしっかりしていた。

 滝谷山頂上は登山道から左に数十メートル外れた薄暗いスギ林内にあった。三角点がなければ、平坦なので何処が頂上か分かり難い。
林内を下ると遊歩道と出合う。始めは緩やかな木階段だったが、スギ林から広葉樹になると遊歩道とは思えない急な階段になる。処女湖(淡海湖)が眼下に見えてくると、階段がなければ登りも下りもできないほどの急勾配になり慎重に下る。
堰堤のある谷間に下りて来る。4ヶ所あった飛び石を利用して沢を渡り還しながら下ると、あづま屋(淡海広場)のある酒波谷林道と出合う。ここからは林道を歩き平池へ戻る。


河内谷方面にブナ林が広がる。

期待していなかった滝谷山への登山道だったが、今回一番のブナ林だった。

食べられるのかな?

滝谷山頂上。

処女湖(淡海湖)
歩いた林道が見える。


谷間に下りて来る。飛び石を利用して沢を渡る。

淡海広場。

処女湖


処女湖からは下りになる。
猿の群れが横切る。
威嚇か?数キロある石を落としてくる。

 紅葉シーズンなのに山中では3組のハイカーと出会っただけだ。ビラデスト今津も行楽客はいなかった。

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