平成20年10月26日 太閤道若山 316m

年度別

太閤道は、明智光秀の謀反の時、四国・高松城の水攻めの途中で引き返した太閤秀吉が山越えをして、大山崎の合戦に挑んだことから呼ばれるようになった。
この太閤道の最高点が、人気度のない若山で、ポンポン山の南にあり、枚方市の殆どの地点でポンポン山が見えるのに我が家付近では、この山が邪魔をしている。邪魔な若山だが、自宅から直線で一番近いので一度は登って見たいと思っていた。
 朝方、降っていた小雨が止んだので出かけることにする。市街地に近い山なので、駐車場を心配して車を避けて、スーパーカブ(90CCバイク)の荷台に細君を乗せて出発するが、枚方大橋を渡った頃から小雨が降り出す。
 国道171号線(西国街道)を横切り阪急電車・高槻駅の東にある府道79号線を走る。名神高架下手前を右折して磐手杜(いわてもり)神社にバイクを置く。


周辺地図
10:47磐手杜神社〓11:00磐手橋〓11:30金龍寺跡〓12:05〜34展望の良い送電線下で食事〓12:39若山〓12:55林道出合〓13:05川久保分岐〓13:40〜14:00若山神社〓14:37水無瀬神宮〓15:55磐手杜神社  GPSによる歩行距離15,18km

 磐手杜神社から府道79号線の名神高架下を潜り80mほど行った交差点(磐手橋)に金龍寺の案内板(1、2km)と太閤道の道標とがある。ここを右折して、次の分岐で左の狭い道を行くと太閤道入口(登山口)があった。
薄暗い雑木林内を歩くと、林道終点になり山道に入る。丁石に導かれて歩くと石垣と空池が残る金龍寺跡(昭和58年にハイカーの不始末により焼失したと磐手橋の案内板に記されていた)に着く。
 金龍寺跡を過ぎると尾根を辿る太閤道になる。雑木が繁り展望はないが、さしたる坂もなく、ゆったりとした気分で鉄塔下を過ぎると、右にコースから少し外れた展望のよい送電線下がある。
送電線下からは、靄がかかっているが眼下に北河内(東)方面が望まれたが、我が家は高層団地が邪魔して見えず。ここには丸太のベンチがあったので、展望しながら食事をする。
 コースに戻り平坦にちかい坂を登ると、注意しないと通り過ぎてしまいそうな樹林に囲まれた三等三角点の若山頂上があった。


磐手杜神社。

磐手橋の道標。

林道終点。

白馬石。

金龍寺跡の空池。

金龍寺跡


送電線下  ベンチで食事

三等三角点の若山。

ポンポン山を思わせる尾根。

林道出合。

 若山神社への道標に従い緩やかに下って行くと、林道に出合う。少し先の切り開かれた地点からは男山(八幡八幡宮)、木津川・宇治川・桂川の三川が合流して淀川になる展望が見られる地点があった。天気が良ければ京都市街地・比叡山が望めそうだ。
 林道を歩くと、ゴルフ場のフェンスに突き当たり、川久保分岐があった。林道は川久保に延びている。若山神社へは、右折してゴルフ場のフェンス沿いに滑り易い岩のU字道を下る。フェンスが目障りだが、樹林の雰囲気は良くなり下りの傾斜が増す。
『若山神社大阪府自然環境保全地域』の案内板がある。直ぐ横には開発されたゴルフ場があるのに・・・?
ここからは、樹齢200年を越すツブラジイを主体にしたシイ林になる。案内板によると大阪府下で、これだけのシイ林が残されているのは珍しいらしい。予期せぬ発見があり得した感じだ。
 ジグザグに下ると、若山神社の境内に下りて来る。ここにも天然記念物に指定された幹周りが2,5mを越すツブラジイが42本もあるらしい(私には山のツブラジイの方が良かったが)。また、境内からは樹木越しに今までとは違った角度からのポンポン山が望まれた。
市街地に近い山なので期待していなかった太閤道だったが、雑木林が残り静かな佇まいのコースだった。

 


晴れていれば。

川久保分岐。

滑るU字の道

目障りなフェンスだが、雑木の雰囲気が変わってくる。
ツブラジイが主体のシイ林。 暗い!ブレないように樹にカメラを押しつけて。

若山神社境内に出てくる。

若山神社。

ポンポン山が望まれた。

境内のツブラジイ

今日は誰とも会っていない〜。

 阪急電車・水無瀬駅まで歩いて、高槻駅に行くことも考えたが、雨は偶にポツリと落ちる程度になったので、歩いて磐手杜神社に戻ることにする。
その前に水無瀬神宮に寄ることにする。神宮では湧水を汲む列ができていたが、本宮は閑古鳥が鳴いていた。
その後、山裾の旧西国街道を歩き歴史を感じさせる物はないかと探す。寺や神社が点在するが、名神高速道・新幹線・JR東海道線・阪急電車の往来が凄い。そして歩いている狭い旧道も車の往来が多くて散策気分ではなかった。


水無瀬神宮の湧水。

水無瀬神宮の本宮。

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