平成20年9月28日 H高見山 1249mと北尾根の天狗山993m・黒石山915m

年度別

 夏場に高見山に登ったことがあるが、暑くて夏に登る山ではないと決め付けてしまい、樹氷シーズンに同コースからしか登らなくなってしまった。
冬季以外は眼中になかった高見山だが、リンク友のチーさんが登られて興味を持ち、未踏の平野登山口から北尾根を歩くことにする。
 たかすみ温泉に6:35分に着く(枚方から90km)。細君とリュックを降ろして、車を下山口の滝野へ移動。
滝野の集落に入ると林道があった。林道の奥まで入りたかったが、「林道を間違っていたら、やばい!」と思い、林道を少し入った場所に駐車し、たかすみ温泉(3,8km)まで自転車で戻る。

国道166号線より

周辺地図
7:03平野登山口(470m)〓7:50高見杉〓8:23杉谷道出合〓9:00〜25高見山〓10:00三峰山・北尾根分岐〓15桃俣分岐〓25天狗山〓10:55〜11:50大天狗岩〓12:35黒岩山〓13:18差杉峠(西杉峠)〓13:44林道出合〓14:10滝野(林道入口の駐車場所)  GPSによる歩行距離13.2km

【高見山頂上へ】


たかすみ温泉

赤い橋遊歩道からでもよかった。

登山口

樹間から高見山が見えた尾根

北尾根。中央;大天狗岩

アキチョウジ

高見杉と避難小屋

ママコナ

杉谷出合

アキノキリンソウ

笛吹岩より。桧塚 明神岳・水無山・国見山 牙H岳

山頂直下のブナ林

 たかすみ温泉から南へ100mほど歩くと赤い橋がある。渡り左折すると直ぐに平野登山口があり植林内の山道に入る。整備された木階段の登山道を登り堰堤を2ツ越し、つづら坂を登ると気温11度前後だが汗が出始める。
登山口から30分ほどで、緩やかな尾根になり、樹間から北尾根が見え、その延長線上に高見山が見える。
 山斜面を歩くと沢に下り、谷間の道を登ると避難小屋と高見杉が見えてくる。
山の主を感じさせる樹齢700年の高見杉を見て、傾斜を増した単調な植林内を登る。
杉谷道のある稜線が右手に迫ってくる。「単調な登山道だか、杉谷登山道より変化があるかな?」と思う。
 やっと杉谷道と出合う。相変わらずキツイ登りだがブナ混じりの自然林になる。国見岩を経て、南半分だけ展望のよい笛吹岩で小休止してから山頂を目指す。

【高見山頂上】


山頂の高角神社

避難小屋屋上の展望台

 ブナが多くなると高見山頂上だ。早速、避難小屋の屋上にある展望台に上る。曇っているが展望は良く、大峰・鈴鹿山地・生駒山・六甲山方面まで望まれた。高角神社裏手に移動すると三峰山への東尾根、これから歩く北尾根の遠方には、鎧・兜岳、倶留尊山などの室生火山群の山々が望まれる。
アンパンを食べながら移動し展望を楽しむ。
気温は約15℃、弱い風があり、曇り空では少し寒い。大峠からの登山者と入れ替わりに下山する。

【大天狗岩へ】


高見山から下山。

三峰山への東尾根を歩く。

台高らしい雰囲気の尾根道だ。

大崩落箇所

三峰山分岐;明神岳方面も見納め。

歩き易い北尾根を歩く。

桃俣分岐。

天狗山頂上。


ブナの大木

大天狗岩を左から巻く。

 三峰山への東尾根を下ると道が細くなり、初めは小さなアップダウンを繰り返すが、緩やかになる。南斜面の大崩落箇所を過ぎるが恐怖を感じるほどではなかった。台高の山らしいブナ林がある尾根、時々開けた箇所からは三峰山への東尾根や迷岳・桧塚や明神岳などの台高の山々が望まれる。
植林が混じるようになり、北尾根への分岐に注意しながら歩くと、開けた明るい地点に『桃俣』への道標を見つけて一安心。
 北尾根に入ると東尾根より歩き易い登山道だった。倶留尊山などの室生火山群の山々が前方に見える広い場所があった。食事には良い場所だが大天狗岩まで、我慢する。やがて、植林内の道になり、「自然林はこれまでか?」と思う。
 天狗山直下に桃俣分岐があった。直登すると樹林に囲まれた天狗山に着く。天狗山からは、ブナの美しい尾根道(一方が植林帯の所もあり)になり嬉しいことだ。
 いくつか小さなピークを越すと、大きなブナの木があり、大天狗岩の岩壁が現れる。ここは左側から巻いて尾根に出て、引き返すように登る。

【大天狗岩にて】


大天狗岩から下を覗き込む。

大天狗岩からの高見山。

左端;三峰山  右端高見山

どっしりした高見山と大峰山脈を遠望。

これから縦走する船峰・黒石山方面。

具がたっぷりでうどんが見えない。

ピークからは室生火山群の山々が望まれた。ピークを少し下ると大天狗岩があり、垂直に落ち込んでいる岩棚に立つと、眼前に迫る高見山、東には三峰山が見られる大パノラマだ。
狭い大天狗岩の頭だが、誰も登って来ないだろうと食事にする。今回はコンビニ弁当ではなくコンロ持参で煮込みうどんだ。

【滝野へ】


ブナが美しい尾根

伐採地より高見山。

展望のない黒石山

ササが見え始めると差杉峠は近い。

差杉峠にあった石柱。

ササ藪から脱出。

沢沿いに下る。

林道出合。

ノコンギク

アケボノソウ

ハガクレツリフネ

無事下山。

 船峰への登りではビールのほろ酔いのために動悸がするので、スローダウンして美しいブナ林が続く尾根を歩く。やがて、植林に変わると伐採地に出てくる。晴れた暑い日ではなく良かったと思う。
しかし、伐採地からの展望は良く、高見山は勿論、高野山や和泉山脈も遠望できた。そして眼下には平野の集落も。
 植林帯に入り、樹林に囲まれた黒石山を越す。高山は踏み跡の薄い巻き道を歩き省略する。
高山を過ぎると登山道は西よりになる。やがて、フェンス沿いに歩き、ピークで右に曲がり、一気に下ると鞍部のササが茂る差杉峠が見えてくる。
 背丈ほどのササが茂る差杉峠(西杉峠)は、ゆっくりできる場所ではなかった。峠には石柱があるが、文字は刻まれているか確認できず。近くに役ノ行者石像もあるらしいが、ササが邪魔していて捜す元気はなかった。
西へ数十メートル下るとササがなくなり、石仏があった。手入れされた植林内を歩くと沢沿いの道になり、林道出合いに出てくる。
あとは、県道の手前に駐車した所まで林道を歩く。


投石ノ滝。

  平野からの高見山。

 
 滝野にある投石ノ滝を見学してから、たかすみ温泉に置いた自転車を撤収後、帰宅する。

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