平成20年8月10日 A岩篭山(いわごもりやま) 765m A夕暮山

年度別


周辺地図

 暑いので中止したい気持ちもあり、前日の夜になっても山行が決まらず。参考にネット友のSIVAさんつかさんのホームページを覗く。ご両人が敦賀三山(西方ヶ岳と野坂岳)である岩篭山を、駄口コースから登っているのを思い出す。尾根を登り、市橋コースの沢を下る周回コースは変化があり面白そうなので、登ることにする。
しかし、下山後の車道歩きが大変なので、自転車を積んで行く。
 国道161号線を走り、山越えをして福井県に入る。急坂の下りカーブが終わると、左にレストラン『しのはら』があった。駄口コースの駐車場はレストランの向かい側にあるが、ここでリュックと細君を降ろして(6:28)、市橋コースの登山者専用駐車場へ車を置きに行く。
国道8号線と合流して、数百m先の市橋交差点を左折。舗装されているが狭い岩篭林道をJR北陸本線の上下線が走る2ツのガードをくぐり、更に800mほど走ると右手に市橋コースの駐車場がある。
 折りたたみ自転車を組み立てる。車で測った駄口までの距離は4,5kmで、国道161号に入ると緩やかに上って行くが、最後の1kmは7段変則の一番軽いギァーにして上る。
風を切って走っていたが、自転車から降りると汗が噴出してくる。登山口横の水道で顔を洗い、一段落してから出発準備をする。

7:13駄口登山口〓8:50〜8:55ブナ林(崩壊箇所)〓9:37〜11:15インディアン平原(昼食と昼寝)〓11:30岩篭山〓11:48分岐〓12:00夕暮山〓12:10分岐〓14:00市橋登山口〓14:07市橋登山者専用駐車場

レストラン『しのはら』の駐車場南端に絵地図と駄口登山口がある。私は東西南北が分からない絵地図が苦手である。山行後に見ると理解できるのだが。
 登山道には目印のテープが多く、有り過ぎのように思えるぐらいだ。
始めは鬱蒼とする杉林内であったが、途中から北は雑木林、南が幼杉になり、背後から朝日を受けて暑さを感じる登りになる。10分ほどで土俵程の大きさの広場を通り過ぎる。
朝のサイクリングのためか、それとも暑さのためかピッチが上らず、細君を時々待せる。風通しの良い木陰で休憩したいが、いい場所がない。
やっと、西に登っていた尾根道が北へ向きを変えるとブナ林になり涼しく感じる。ここで、リュックを下ろして冷たいゼリーを食べる。
出発すると東斜面が崩壊した個所があり、風が吹き上げて気持ちいいので再度休憩となる。
このままブナ林が続くといいのだが、鞍部から登り返すと潅木の道で汗が噴出す。
再び、涼しいブナ林に入るが、いい所ほど短時間に感じるのか、直ぐに通り過ぎてしまう。
 陽が直接あたるインディアン平原への急な登りになる。幸いにも登るほどに風があるので助かり、見覚えのある奇岩が近づいてくる。


登山者専用駐車場はレストランの向かい側

大岩より。

ママコナ

暑い!


崩壊箇所。
登ってきた尾根が見える。


ブナ林を出るとインディアン平原への登り。

インディアン平原にて。

【インディアン平原】

誰もいないインディアン平原の大岩に着く。霞んでいるが360度の展望だ。西方ヶ岳・敦賀湾も見えている。
木陰がなくて食事が出来ないかと思っていたが、やや強い風のため、暑さを感じないので、ここで食事することに。
気温は30℃前後で、冷たいビールが最高に美味い!いっきに飲んでしまう。
食後は岩床で昼寝をすると、汗でビショ濡れだったタオルや衣服が乾いてしまう。私も気化熱のお陰で、涼しく寝られた。
今日は私達だけだと思っていたが、岩篭山頂上に人影が見える。平原が賑やかになる前に岩篭山を目指すことにする。


西方ヶ岳・敦賀湾


【岩篭山】

 7年前からみるとインディアン平原のササは短くなり、歩き易くなっていた。20人ほどのハイカーとすれ違って、三等三角点の岩篭山頂上に着くと私たちだけだった。インディアン平原から望めなかった夕暮山・野坂岳・若狭が見える。


岩篭山より

岩篭山よりインディアン平原。

岩篭山より野坂岳と夕暮山(手前

分岐にて

【夕暮山】

岩篭山の南斜面をアップダウンして歩く。風がないと鬱蒼と茂る樹林内でも汗が出てくる。
分岐に着き、夕暮山に寄ることにする。直進して10分程で展望の良い反射板のあるピークに着く。更に数分行くと、右に踏み跡程度の道がある。ここをヤブ漕ぎして入ると、三角の大岩がある所が夕暮山だが、山名板はない。
この三角の大岩は、手前から見ると大した岩に見えないが、北側は岩壁になっている。登る時はバランスを崩さないように注意が必要だが、あまりお奨めできない。


夕暮山にて。

夕暮山より 野坂岳  若狭  西方ヶ岳方面 

ホツツジ

オトギリソウ

【市橋コース下山】

 分岐まで戻り、市橋コースの沢へ下る。山斜面をジグザグに10分ほど下ると沢に下りてくる。
流れ出した沢水で顔を洗うと冷たくて気持ちいい。やがて石を積み重ねた堰堤が現れるようになる。ここで、お目当てだったイワタバコを見つける(コンクリートの堰堤だったら無理だろう)。何度も渡渉を繰り返して下ると、清流の岩コケに咲くイワタバコがあった。
やっぱり清流はいい、5箇所ほどあった堰堤も違和感がなく、涼しさを演出している。渡渉も適量の水量で楽しい。
やがて、左岸に渡り沢が見えない道になり、登山口の標示がある林道終点に出てくる。少し歩くと登山ボックスがあり『熊出没注意』の立て札がある。少し先で林道は二股になっていて迷う。右に行くと橋があり、登山者専用駐車場が見えた。
トイレのある駐車場には谷水が引かれていた。冷水で汗を拭ってから駄口まで戻り自転車を撤収し帰る。


キンミズヒキ

イワタバコ

イワタバコ

登山者専用駐車場。

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