平成20年8月3日 中山谷山 792m A八ヶ峰 800m

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周辺地図

 山登りを始めた頃、夏場によく行っていた美山に、涼を求めて行くことにする。もしかして、ナツエビネが咲いているかも?
 国道162号線の周山街道から右折して由良川沿いの府道38号線を走り、『かやぶきの里』を車窓から見て、更に走る。田歌集落の外れで、左折して五波染ヶ谷林道(舗装道)に入る。五波谷川沿いの林道がクネクネ道になり、高度を上げると五波峠に着く。 枚方から87km

7:55五波峠〓8:18杉尾峠分岐〓8:38〜42中山谷山〓9:30五波峠

9:33五波峠〓10:21八ヶ峰家族旅行村分岐〓10:48〜13:20八ヶ峰〓14:20五波峠

【中山谷山】


五波峠

若丹国境尾根

若丹国境尾根

杉尾峠・中山谷山分岐の道標

中山谷山への途中で見えた若丹国境尾根

蕾のナツエビネ

三等三角点の中山谷山頂上にて

 予想通り静かな五波峠だった。こんな暑い日に登る物好きな私たちを、歓迎してくれたのは虻だけだった。
車を木陰に駐車して『五波峠』と刻まれた石碑の横より若丹国境尾根を歩き中山谷山へ。
一部ではヒノキもあるが、ブナ・カエデが自生する森はいいものだ。そして丹波越えした風が身体に気持ちよく当たり若狭へと流れる。
杉尾峠分岐の標示があった。杉尾峠へは左折して下るのだが、踏み跡は薄かった。ここの標示に気付かなくても、自然と中山谷山へ登る感じだ。
分岐を過ぎると、ナツエビネの葉だけが見え出すが早すぎた。その中で花芽を出し始めているのは1/4ほどか(見頃は中旬?)。それにしても、他の山野草の花は全くない。
 数回アップダウンすると樹林に囲まれた三等三角点の中山谷山頂上に着く。
のんびりと昼寝できるような雰囲気の山頂ではない。さて、これから如何しようか?
櫃倉谷から権蔵坂へと周回したいが、芦生演習林内では、迷ったことがあり自信がない。経験のある八ヶ峰に登ることにして、支尾根に入り込まないように注意して五波峠へ戻る。

【八ヶ峰】


五波峠にて

樹林越に望まれた八ヶ峰

八ヶ峰家族旅行村分岐付近のブナ林。

 10年前の夏に八ヶ峰に登った(記録なし)ことがある。当時は峠からのスタートなので、楽だと思っていたが、意外とあるアップダウンを辛く感じた。登山暦の増えた今ならどう感じるのだろうか。
 登山口はゲートのある新林道の横で、登山道はしっかりしていて、迷うような所はない。
気温は30℃近くまで上がったが、吹き抜ける風は気持ち良く感じる。
ただ、虻がうっとうしい。それも、登りになると近づいてくので、耳障りで、タオルで払いながら登る。飛んでいる自らの羽音がうるさくないのだろうか。
 木陰のアップダウンが続くが、鞍部では谷間から吹き上げる南風が強くて気持ちよい。この風が日本海側ではフェーン現象で暑くなるのだろうが(この日、豊岡では日本1位の38.4℃。舞鶴37.1℃だった)。
 八ヶ峰家族旅行村(染ヶ谷)分岐の鞍部に下りて来ると、コース上で一番ブナ林の美しい場所にたどり着く。山頂が暑ければ、ここまで戻り食事するのもよい。
分岐からキツメの登り返し、再び下って登り返すと、記憶にある赤松が現れて山頂への登りになる。
登りは辛いが、10年経つと免疫も出来、木陰と涼風に助けられて楽に感じる。


二等三角点の八ヶ峰頂上

ホツツジ

山頂より東方面

山頂より北方面(若狭方面)。  中央に多田ヶ岳が見えていたが。

京○人の4名。

 誰もいない八ヶ峰だった。温度計を見ると31℃だが、木陰にいると意外と涼しいので、食事する。
涼みに来たので、真ッ昼間に下山するのも勿体ない。登ってくる物好きはいないだろうと、衣服を乾かしてから昼寝する。虻が飛んでくるが何故か近寄らない?
 物好きな登山者が知井坂から登ってくる。京都市のスイミンググループの美女4人(指示されたので)だった。『陸に上がった河童』かと思っていたら、水陸とも達者な河童だった。1時間ほど山談義をするが、羨ましい山暦だった。月末には青春18切符を利用して白馬に登るらしい。
 山頂に約2時間半の滞在で、ゆっくり涼んだ。往路を戻ることにする。

 帰りのドライブは佐々里峠経由で帰る。国道477号の花背で、以前から気になっていた湧水を汲んでから帰宅する。

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