平成20年5月18日 平家平から姥ヶ岳 1454m

年度別

 オウレン・サンカヨウ、そしてミズバショウの群生する山で知られ、数年前から登りたかったが豪雪の福井県大野市のため道路状況に不安があった。
今回、ネット友であるつかさんが数日前に登られて花状況も解り、決行することにする。平日登山者から直前の情報は有り難い。
 3時10分に枚方を出発、湖西道路(国道161号線)を走り敦賀市に。所要時間が2時間(110km)で丁度半分だ。ここまでは高速道を利用するより20分ほど時間がかかるが、距離は20kmほど短い。
更に節約のため、国道8号線を走り、福井市で国道158号線へ。大野市で国道157号線に入る。
真名川ダムを過ぎると、左に麻那姫湖(まなひめこ)青少年旅行村見えてくる。更に5km以上走ると、左にコンクリート製の古い橋があり、林道へ入る。
前半の約3kmは舗装された林道、川を渡ると荒れた、曲がりくねった道になるが、Uカーブはコンクリートで固められているので助かる。
無人雨量観測所の建物が見えると、三叉路に分かれた林道が見え、登山口に着く。
手前にも数台の駐車場があったが、林道を左に入った駐車場(約10台可)に置く。 220km

国道157号線から林道へ。

周辺地図

 

7:30登山口〓8:42林道終点(ブナの森)〓9:15ミズバショウ群生地〓10:30〜11:55姥ヶ岳〓14:15登山口

 登山口よりゲートのある真中の林道を少し歩くと『姥ヶ岳』の標示がある。スギ林の山道に入るが、直ぐに林道を横切り自然林になる。林内は青々したニンジン畑かと? よく見ると種子を付けたオウレンの葉が密集している。目を凝らして花を探すが見つからず。
何度か林道を横切って登る。サンカヨウの群生が次から次に現れ、未だ閉じてはいるが白・ピンクのミヤマカタバミを見ながら緩やかな道を登る。
やがて、まだ若いブナ林になると「きれいやなぁ〜!」を連発。傾斜が増した道を登り、横切る林道には残雪が見られるようになる。
 林道終点に出合うと、実に素晴らしい成熟したブナの森が広がり、林内にはややピークを過ぎたオウレンが咲く。
一旦下り、登り返して尾根道を下ると、ミズバショウ群生地に下りてくる。やはり小ぶりが可愛いのだが、好き勝手な方向を向いて咲いており、湿地では撮影ポイントも制限される。
密集したブナ林に入り緩やかなアップダウンを繰り返し登って行くと、前方に山頂が見えてくる。
小ぶりのトクワカソウ(イワウチワ)が咲くようになると、ブナ林も終わり、ダケカンバが自生する道になり、所々に残雪がある。ここまで登ってくるとオウレンが奇麗に咲き、サンカヨウはこれからだ。
本来なら、ここでピッチを上げて山頂を目指すのだが、樹間から見える周りの山は霞んでいて、ピッチは上がらず。うっとうしい虫・ぬかるみ、そして倒木に八つ当たりする。まぁ、予期せぬカタクリが咲いていて喜んだが。


駐車場

登山口(林道ゲート)

オウレン畑は葉と種子だけ

ミヤマキケマン

ミヤマカタバミ

ミヤマカタバミ

サンカヨウとミヤマカタバミが多く咲く

サンカヨウ
小さな沢の木橋を渡りブナ林内へ 階段交じりの坂
ガイド本によって平家平の位置が違う。 登山口からブナ林の入口までが平家平だと思うが?

林道を横断。全て標示板は柱のみ

部子山と銀杏峰

林道終点のブナの森;オウレン畑

オウレン

オウレン

ミツバノバイカオウレン

ザゼンソウ

ミズバショウ

ミズバショウ群生地を過ぎるとブナの尾根道に。

ムラサキヤシオツツジ

タムシバ

ブナ

オウレンとダケカンバの林

ダケカンバ

マンサク

山頂直下のカタクリ

【姥ヶ岳頂上】

 途中で抜かれた金沢からの登山者だけの姥ヶ岳頂上だった。私より先に登った登山者は、うっとうしい虫のため食事をせずに下山されていた。
北方面が伐採された山頂からは眼下に笹生川貯水池が見え、何とか荒島岳が見える程度。自宅を出発したときは白山・御嶽山が見える予定だったのだが。
食事前に「先ずは虫除けスプレーで・・。ない!」落としたようだ。「帰り撤収しよう(なかった)。」
替りはある。電池式の電気マット、虫除けロウソクと蚊取線香を周りに置いてから食事する。
 3人グループが登ってくる。「いらっしゃい!」と軽く挨拶する。「あら、テクテクさん!」と。何と地元のオーちゃんだった。山で4回目の遭遇だ。いつものトレードマークの夫婦そろってのサングラスをしていない。そして、夫婦喧嘩をしたのか(笑)、おーだんなが欠席では分からなかった。
同伴のご夫婦を紹介してもらう。HP『山の会、フロム・ワン』をお気に入りに登録し、参考にさせてもらっている大津市のMakotoさんとSumireさんご夫婦だと知り驚く。
大阪からの九人グループ(+地元ガイド)も加わり、山頂は賑やかになる。
 食後、ササを掻き分けて能郷白山を観に行く。ここからは岐阜県境の両白山地の山々が霞みながらも望まれた。


姥ヶ岳頂上

霞む荒島岳。眼下に笹生川貯水池

♪〜♪3分間クッキング♪を唄いながら。
美味しそう。当方はポットの湯を入れて味噌汁完成だ。

能郷白山

両白山地と能郷白山

 Makotoさん等が下山後、しばらくしてから下山するとコシアブラを採取していた。ありがたいことに私等の分までも。私も登りのときに、木を気にしながら時々見上げて探したのだが分からなかったのに、おーちゃんの眼力は凄い。「ここはコシアブラの森か」と思うほどで、「あそこに。こちらにも」を連発。
ブナの森で記念撮影後、閉じていたカタバミなどを撮影しながら下りている間に遅れてしまった。
 駐車場まで戻ると、帰られた後だった。ゆっくり着替えを済ませてから帰路に。
林道が舗装された広いところで、なんと3人が待っていてくれて、気の毒なことした。又の再会を約束して別かれる。

 この場を利用して、おーちゃん、Makotoさんご夫婦、ありがとうございました。


コシアブラ発見

コシノチャルメルソウ

イワセントウソウ

ヤマエンゴサク

エンレイソウ

スミレサイシン

ヒダボタン

キクザキイチゲ

ハルトラノオ

ムシカリ

ショウジョウバカマ

ニリンソウ

【御清水】

 国道158号線を走って、大野市東部にある『平成の湯』で汗を流す。
そして大野市泉町の御清水(50リットル以上)をお土産にして、18時前に大野市を脱出する。来る時はルンルンだったが、帰りは「えらい所まで、来てしもた」と。

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