平成20年5月11日 (ぎょう)市山(いちやま) 660m 曇り

年度別


周辺地図(中心の己高山から北西に行市山)

 昼頃まで雨の予報だったが、朝方までに変わる。到着する頃には雨が止むだろうと、戦国時代の砦跡がある行市山に決める。
5時10分に枚方を出発、湖西道路(国道161号線)から北国街道(国道365号線)へ。バス停『今市』で左折、橋を渡たり、約100m行くと『行市山登山口・毛受の森』の標示があり、右折して狭い道に入ると毛受兄弟の墓がある毛受の森に着く。(7時20分)
雨は止んでいたが、風が吹くと樹木から雫が落ちてくる。暫く車内で待機していたが、寝てしまう。



8:50行市山登山口〓9:12橡谷山砦跡〓10:03林道出合〓11別所山砦跡〓10:53〜12:00行市山〓13:00登山口


 毛受の森の左に登山口があり、山頂まで3350mとある。シシ囲いの扉を開けてスギ林の山に入るが、直ぐに雑木林に変わる。雨上がりの新緑が美しくガマズミ・ツクバネソウ・ミツバツツジが咲くが山野草は咲いていない。
橡谷山砦跡に着くと『林谷山砦跡まで300m』とあったので下って行くと尾根上に小広い林谷山砦跡があった。
戻り、登ると南側が伐採されてタニウツギが咲く明るい尾根になり、呉枯ノ峰・小谷山・賤ヶ岳が望まれるが高い山には厚い雲がかかる。中之谷山砦跡を過ぎると右に林道が通るが道は山道に入る。ここでチゴユリを見つける。
10段ほどの鉄階段を上がり林道を横切り、コナラ・ミズナラが自生する道を登ると、別所山砦跡に着く。
広い砦跡で山野草を探すがここでも見つからず。
西側がスギ林のなだらかな道になると山頂は近い。なだらかなままでいいのに掘割があって、登り返しでズルズルと滑る。とっさに握ったのがノバラで「チクリ!」。掘割の威力を少し実感。
 東方面が伐採された行市山頂上に着く。着いた当初はガスで登山口辺りの集落がみえる程度だった。せめて近くの呉枯ノ峰が見えるまで粘ることにして、食事をする。
先週の夏日とは、打って変って北西の風と気温12℃前後で寒い。山頂を移動しながら、西側の展望が良さそうな地点を探すが見当たらない。段々と雲は高くなったが伊吹山を見ることは今日の天候では無理だと諦め、登った道を下山することにする。

シシ囲いの扉
毛受の森(登山口)

オドリコソウ

ガマズミ

橡谷山

目に染みる青葉
下山時
ガスの山頂

中之谷山付近より。北陸自動車道からの騒音が聞こえてくる。

ツクバネウツギ

フジ

タニウツギ

チゴユリ

林道出合

コナラ・ミズブナ

別所山

山頂への緩やかな道

行市山頂上 誰にも会わず。

奥琵琶湖

多くの鉄塔が見えた。乗鞍岳か?
スギが伐採される日が楽しみだが。

山頂より北東〜東

山頂より東〜南東

 下山途中、物足りなさを感じて「賤ヶ岳に登ろうか。」、細君「クリンソウの咲いていた小谷山がいい。」、「小谷山とは違うでぇ。クリンソウが咲いていた山は・・・?」、山名と登山口が思い出せない。下りながら記憶を蘇らせる。やっと己高山だったと分かると登山口も思い出す。
後は、急いで下山する。

己高(こだかみ)

 少し道に迷ったが己高庵まで来るともう大丈夫。己高庵の東より林道に入る。林道分岐を右へ。標示のある次の別れを左だが、車をここに駐車する。3台分の駐車スペースには、既に石川と名古屋ナンバーの車が止まっている。もう一つのスペースが空いていてラッキー。川沿いに100mほど先の登山口へ。

13:30尾根コース登山口〓14:00六地蔵(五合目)〓14:35〜15:10鶏足寺跡〓仏共(むく)谷分岐〓15:48仏共谷登山口〓16:00尾根コース登山口

 今回で3回目になる己高山だが、所要時間がどれ程だったか分からない。登りは尾根道コース、下りは谷コースして登ることにする。
 キツイ登りが続く。細君も私も休憩したいところだが、お互いに意地の張り合いか。しかし常に細君が先に登っていたが。
5合目を過ぎると六地蔵に着くが、時間の記録ために写真を撮って直ぐに出発。下山道の仏共谷分岐で、名古屋のご夫婦とすれ違い小休止。馬止めで、食事中だった石川県の女性2人に追い着き会釈休憩。
大きな木に、スギの木が混じるようになると、息を整えられる道になり、やがて山腹の斜面が広くなった鶏足寺跡に着く。
咲き始めたばかりのクリンソウが迎えてくれる。しかし以前より株数の少ないのが気にかかる。
 山頂には登らずに鶏足寺跡で、ゆっくりと山野草を観察してから下山する。六地蔵手前の仏共谷分岐で右折し、山斜面を下ると谷間に下りてくる。枯れ谷に沿って下ると3合目の登山口に出て、せせらぎ沿いに林道を下ると出発地点に戻ってくる。


駐車場所


馬止め

牛止め

牛止めより

鶏足寺跡

クリンソウ

クリンソウ

クリンソウ

初;ルイヨウショウマ

初;イワセントウソウ

イチリンソウ

ユキザサ

キクムグラ

エンレイソウ

ミヤマキケマン

ムラサキケマン

ヤマエンゴサク

ヤマルリソウ

サワハコベ

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