平成20年4月20日 鈴鹿・烏帽子岳 865m(872m最高点) 三国岳 890m(911m最高点)

年度別

 雨の心配はないが天気の回復は昼頃になるらしい。運が良ければ展望が見られるだろうと、花目的に今回の山に決める。
 4時半過ぎに枚方を出発、名神・八日市ICから国道307線を走ると、鈴鹿山地の山々は全てにガスがかかり視界も悪い。微かな期待も消えてしまう。
多賀で左折して国道306号線へ。県境の鞍掛トンネルを抜け、三重県に入ると何と青空だ。コグルミ谷から御池岳を目指す登山者を見送って車は藤原町から国道365号線を北へ。岐阜県内で左折して県道139線に入ると前方に烏帽子岳が見える。「運が向いてきたぞ」と微笑む。
時山バンガロー村の赤い橋があったが、ゲートが閉じられていたので橋近くに駐車して、登山準備をしていると、ゲートが開き駐車場(数十台可)へ。


周辺地図

県道139号からの烏帽子岳
6:55時山バンガロー村駐車場〓8:20県境尾根の三国岳分岐〓8:45〜55烏帽子岳〓9:15県境尾根(三国岳分岐)〓10:23ノタ場〓10:44阿蘇谷道出合〓49三国岳〓10:54〜12:05三国岳最高点(食事)〓12:30〜35三国岳三角点(815m)〓13:10ダイラノ頭(803m)〓阿蘇谷下山〓15:15時山バンガロー村

【時山バンガロー〜烏帽子岳】

烏帽子岳登山口
時山バンガロー村の赤い橋

13鉄塔からのダイラノ頭と阿蘇谷

五僧峠方面と時山の集落


ミツバツツジ

カタクリ烏帽子岳が見えてくる

トクワカソウ

ショウジョウバカマ

烏帽子岳直下の岩場より(下山時撮影)
霊仙山望む

烏帽子岳登山口は駐車場前の鉄塔巡視路と同じで、時山バンガロー村を過ぎ、杉林をジグザグに登ると北西に延びる尾根に取り付く。直ぐに展望の良い13番鉄塔に着き、小休止。2つ目の鉄塔を過ぎると二次林になり、カタクリの花が時々見られるようになる。そして、トクワカソウも多く見られるようになる。
三国岳分岐の標示があったが、数分登ると2つ目の県境(岐阜・三重)尾根の三国岳分岐あった。
分岐を過ぎると下りになる。鞍部からは藤原岳・御池岳が望まれたが、御池岳は滋賀県側の厚い雲に覆われている。
蕾を付けたシャクナゲが自生する展望の良い岩尾根を登り返す。ここからは藤原岳から霊仙山までの鈴鹿の主稜線が見え、御池岳・鈴ヶ岳には真綿のような雲がかぶさっている。三国岳にも時々、薄いガスがかかる。北には、雲に浮かぶ伊吹山が望まれて小休止。更に、白く輝く白山も見えているのに気付き休憩を延長する。登山口に記されていた烏帽子岳への所要時間は1時間半だったが、もう所要時間は過ぎていた。


烏帽子岳直下の岩場より(下山時撮影)

左;鍋尻山  中央;ガスの霊仙山   烏帽子岳直下の岩場より(下山時撮影)  

左(北);伊吹山     右;白山    烏帽子岳直下の岩場より(下山時撮影)

白山

【烏帽子岳】


烏帽子岳頂上のカタクリ

伊勢湾 揖斐川・木曽川が見えていた

アセビと中里ダム湖

中央;養老山  左;北アルプス  右;御嶽山

北アルプス

御嶽山


白山
 岩尾根から10分ほどで、展望のない烏帽子岳最高峰に着き、更に数分で三角点のある烏帽子岳に着く。
樹間から白山、切り開かれた東から南方面には養老山、伊勢湾が、更に遠方には御嶽山・北アルプスが望まれた。

【烏帽子岳〜三国岳へ】


三重と岐阜の県境尾根を歩く。
岩場のイワカガミ(未だ蕾)。

展望の良い鉄塔下。
御池岳・三国岳

中央;見え始めた霊仙山山頂 右;ソノド  右端;伊吹山

鉄塔下より。 伊吹山  右;能郷白山

能郷白山。

ミヤマカタバミ

やせ尾根もある。

広々した尾根にノタ場。

ヤマネコノメソウ

岩尾根を登る。

展望の良い岩

 三国岳へ。再度、岩尾根で展望を楽しんだ後、県境尾根の三国岳分岐まで戻って左折。尾根上にある大岩にはシャクナゲ、そしてイワカガミが群生して、5月ごろには楽しみな所だろう。
展望のよい鉄塔下にくる。背後には烏帽子岳、前方には三国岳が見える。霊仙山のガスもなくなってきているが、気の毒なのは御池岳だった。
 アップダウン、やせ尾根もある県境尾根を更に下っていく。樹間から見える三国岳は確実に近づいてくる。
広々した樹林の美しいノタ場を過ぎると、急な登りになる。急斜面のためか、ふみ跡は薄かったがテープを頼りに登ると岩場になる。
岩峰に立つと展望がよく烏帽子岳からの歩いた県境尾根が見渡せる。

【三国岳】

展望は滋賀県側の一部だけ。
逆に掛けられていたプレート。三国岳890m
最高点

三国岳最高点911m

北方面の展望を見ながら昼食。

三国岳の三角点815m

岩峰から数分で阿蘇谷コースと出合い、左折すると5分ほどで三国岳だった。ここは近江・美濃・伊勢が接する地点で、三国を踏むことが出来るとは面白い。展望は滋賀県側の一部が切り開かれていたが、ガスで何処が見えているのか分からず。
更に5分ほど歩くと最高点に着くが展望がないので戻り、北方面が開けた個所で食事する。
三角点へ。烏帽子岳分岐を過ぎ、尾根道を更に下ると鞍部がある。ここで阿蘇谷へは三角点の山斜面を巻く道になる。左の尾根に取り付いて登ると数分で三国岳三角点があった。

【阿蘇谷を下る】


樹林に囲まれたダイラノ頭803m。

ダイラノ頭の西斜面を下る。

ボタンネコノメソウ

タキミチャルメルソウ

シロバナネコノメソウ?

ハナネコノメ

炭焼き跡

広い谷間

カタクリ

目印の赤い紐に騙されて?

ミヤマキケマン

ヤマルリソウ(白)

ミチノクエンゴサク?

ヤマルリソウ(ブルー)

ヤマルリソウ(ピンク)


右にワサビ田跡があった地点。
ここで小休止。

橋を渡らず。

 しなる丸太。
折れないかとビキビク。

白い橋と県道139号線

ダイラノ頭へ。三角点から戻り更に下ると、前方にダイラノ頭が見えてくる。ここも鞍部から取り付いて登ると15分ほどでダイラノ頭に着く。
戻り、ダイラノ頭の西斜面をジグザグに下ると、単独の女性と出会う。「迷って1時間ほどロスした」といっていた。
谷間の小さな流れに沿って下るようになる。三国岳で出会った若者グループから「ヒルがいた」と教えてもらったので、ズボンを靴下の中に入れ、効果は分からないがスプレー殺虫剤を全身に吹き付ける。
やがて広々した二次林の左岸の谷間になる。実に美しくていい場所だが、沢歩きが苦手な私たちは、緊張をほぐすことができなかった。
広い谷の出口に来ると、遡上の登山者のために右岸は『行き止まり』の標示があったが、赤い紐が付けられている。あんな所に何のために付けられているのだろうか。遡上する登山者は注意しよう。
谷が狭まった地点まで下りて来ると、右岸に赤い紐が2ツあったので渡渉すると朽ちた木階段があったので登るが、最近に登ったような踏み跡ではない。戻り地図を広げると、登山道は沢の流れに沿っている。
再び、分かる地点まで戻り、捜すと狭い谷間に道があった。だから沢歩きが苦手なのだ。
 目印のビニールテープを捜し(赤の紐は信用しない)、渡渉を繰り返しながら下ると、廃虚のワサビ田に下りてくる。ここまで来ると一安心で、休憩する。更に40分ほど歩き、白い橋を渡ると県道139号線に出る。200mほど下り、赤い橋がある出発点に戻ってくる。


ヤマブキ

コンロンソウ

ミズタガラシ

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