平成20年4月13日 権現山 565m A杣山 492m

 鈴鹿の山を予定していたが、天気は下り坂で展望は望めそうにないので、山野草を目的に福井へ変更する。
5時前に枚方を出発すると意外と天気が良い。しかし京都東ICから湖西道(国道161号線)を走るようになると曇り空で視界が悪くなる。途中、海津大崎の花見をしてから敦賀市から今庄へ。
 越前市から県道2号経由で、『佐々木小次郎公園・柳の滝』の道標に従って走り柳集落へ。『佐々木小次郎公園』を右に見て進むと、『柳の滝』の標示があり左折。狭い道を進むと、橋手前で二股になり左へ。川沿いに少し行くと裏参道コースの駐車場に着く(トイレ有り)。 枚方から170km


周辺地図

海津大崎の桜
【権現山】

8:00裏参道コース駐車場〓22布滝〓9:05窓滝〓9:45権現山〓10:40表参道登山口〓10:43駐車場



裏参道登山口

不動ノ滝

お釜滝?

布滝

窓滝 左の岩壁に、こもり穴

こもり穴

樹齢1千年のツガ

駐車場には『伐木作業中・入山禁止』の立看板があったが、見なかったことにして山に入ると、直ぐに不動ノ滝が見えてくる。お釜滝・布滝・窓滝・夫婦滝と続く「柳の五滝」の滝めぐりコースが始まる。
コースは遊歩道になっているが、以前の大雨による災害で、未だ整備中の個所がある。しかし歩くのに支障はなかった。
 滝の見学とヤマエンゴサク・ミヤマキケマン等が咲く道端の山野草の観察に時間を費やしながら、夫婦滝で滝めぐりコースは終わる。夫婦滝を巻くと植林内のつづら坂で汗が噴出す。
二次林となると樹齢1000年といわれるツガの大木が現れて小休止。ここで尾根道と山斜面の道(山頂手前で合流)に分かれていた。明るい山斜面の道を選んで登る。
 松ヶ嶽神社(雨乞いの神社)がある権現山頂上に着く。展望はあまりよくない。

 社の右前にある鞍上展望台への道があったが、私のガイド本には「樹木が茂り・・。」とあったので立ち寄らずだったが、伐採されたようで、残念なことをした。

権現山頂上にて。

右;日野山

ミスミソウを見つける。

倒木が邪魔をする。

表参道登山口。

 下山、一気に下るつもりでいたが、急な下りで一歩一歩、慎重に下る。そして今日のお目当てであったミスミソウを見つける毎に足が止まる。日本海側のミスミソウは鈴鹿よりも大きい。
植林に入ってもキツイ下り。やっと緩やかな尾根になると、白や赤のイカリソウが咲いていて足が止まってしまう。
再び、急な下りになると杉の倒木が参道を塞ぐが、表参道登山口は直ぐだった。ここで初めてこれから登る男性と出会う。
林道を右へ、二股を左に下ると駐車場は直ぐだった。 杣山へ、車を走らせる。

 武生ICから南条SAのETC専用出口(スマートIC)から一般道に出て高速道沿いに進み、阿久和の標示で左折して、杣山荘・花ハス公園へ。

【杣山】

前回;17年4月

昔、城を修復するために杣人(きこりや山人足)を募集したところ、山が杣人で埋まるほどになったことから杣山と名づけられた。


周辺地図
杣山を望む
杣山荘

越前ソバ
11:47杣山荘〓12:30台地〓12:44〜13:25犬戻駒返(食事)〓13:32〜37杣山(本丸)〓50台地(姫穴コースへ)〓14:05姫穴〓30姫穴コース登山口〓14:45杣山荘

杣山荘裏手より山に入る。

花が多く咲く登山道

大岩にトクワカソウがびっしり

日野山望む。


鉄階段がある犬戻り。

犬戻駒返で昼食。


三周ヶ岳方面

杣山頂上

杣山荘前で販売されていた越前ソバで軽く腹ごしらえをしてから杣山荘裏手へ。
杉林内の遊歩道を歩くと、権現山では眠っていたミヤマカタバミがここでは笑顔で迎えてくれた。『杣山城跡・登山道本丸台跡』の標示に従い(犬戻駒返コース登山口)、急階段の雑木林の尾根道を上がるとタムシバ・ショウジョウバカマが咲く。そしてトクワカソウも加わりカラフルな道になる。
頭上に大岩が見えてくる。待ちに待った休憩ポイントで、岩肌にはびっしりとトクワカソウが咲いている。
大岩から数分で台地に着き、キツイ登りから開放される。
ギフ蝶が舞い、樹木越しだが展望は良い尾根道だ。東から南にかけては残雪のある金草岳から三周ヶ岳の山々が望まれ、北には日野山が鎮座する。ここで男性の登山者とすれ違う。
岩場の鉄階段を上がると『犬戻駒返』の標石があるピークに立つ。ここで展望を楽しみながら食事にする。
食後、一登りすると杣山(本丸)頂上に着く。賑やかな山頂を予想していたが誰もいない。方位盤があったので山座同定しようとしたが、記されているのは近くの山のみで、知りたい岐阜県境の山々の山名は分からない。


袿掛岩

袿掛岩からの藤倉山

袿掛岩からのホノケ山望む。

殿池

姫穴コースも花の道

岩場を下ると姫岩

姫穴

岩壁にはショウジョウバカマがびっしり。

第二駐車場の登山口
右折して杣山荘

 西御殿跡方向へ下山すると、袿を掛けて見を投じたと云われる袿掛岩(うちぎがけいわ)がある。ここからの展望も良くホノケ山・藤倉山が望まれる。
尾根道を更に下ると、気持ちよい樹林の向こうに台地が見えてくる。ここが文殊堂コース(尾根道)との分岐で、姫穴コースへ下ると直ぐに殿池がある。
急な岩場を下だり右に折れると雫が垂れる姫穴がある。この辺り、濡れた岩壁に付けられた狭い道にはショジョウバカマの大群落が見応え十分だ。
 谷間に下りて来るとヤマエンゴサク・ミヤマキケマン・そして眠り始めたミヤマカタバミが群生する。
「カタクリも閉じるのかな?今庄カタクリまつりにも行きたいし、花はす温泉そまやまで汗を流したいし」と。どっちを優先すべきか迷いながら歩く。
あづま屋を過ぎると植林内に。花もないので、歩きに専念して下ると、植林から抜け出し伐採地に出てくる。コンクリートの細い道からは姫穴コースと文殊堂登山口の第2駐車場が見える。
2駐車場手前で、右折して農道を歩き杣山荘へ向かう頃になると、たまに冷たいものが顔に当たるようになる。
カタクリ・キクザキイチゲが咲く農道端の花を観察しながら杣山荘へ戻る。

権現山・杣山の花

【今庄 カタクリまつり】

 雨が本降りになってきた。花はす温泉そまやまには入浴せずに、『今庄カタクリまつり』へ。
JR今庄駅前に駐車して、傘を差して藤倉山登山口でもある新羅神社横のカタクリを観にいく。
1組の見学者がいたが、私たちだけになった。花は多く咲いているが、反り返っている花は1割もない。
ロープ近くの撮影可能なベッピンのカタクリと白いカタクリを見つける。
 今庄365スキー場の温泉へ。着くと今庄駅に停まっていたバスが先着して藤倉山・鎌倉山の登山者が下車している。混雑しそうなので諦める。
今日は、急ぐ必要がないので下道から帰ることにする。敦賀から161号線へ。追坂峠付近で海津大崎の花見のためか、少し渋滞している。右折してマキノ白谷温泉へ。
さっぱりしてから、夕食を済ませて帰宅する。 365km ガソリン21g

トップ