平成19年8月5日 三鈷峰(さんこほう)(大山ユートピア)1516m

 初めて大山に登ったとき、三鈷峰はクガイソウの咲く季節が良いと教えてもらうが、クガイソウ以外にも観たい高山植物は多々で、大山には足が向かずだったが、又も週末の天気がよくない。日本海側で晴れマークが出ているのは中国地方だけ。
 蒸し暑い曇り空の中、4時前(深夜料金)に豊中ICより中国自動車道を走る。山崎IC辺りから霧、米子道に入っても同じ、蒜山ICまで来ると青空が広がり大山上空だけは信じられない程の青空だった。
溝口ICで降りて、大山寺橋手前の駐車場(4月から12月23日まで無料)へ。しかし駐車場は既に満車だった。路肩に駐車しようかと思ったが(下山すると駐車違反の取締り。)、歩いても数分の違いなので夏山登山口前の駐車場へ。


周辺地図

平成19年1月撮影
6:52夏山登山口前駐車場〓7:05大山寺〓18大神山神社〓25下宝珠越分岐〓7:58下宝珠越〓9:30上宝珠越(砂すべり分岐)〓10:00三鈷峰・ユートピア避難小屋分岐〓大山ユートピア散策〓11:15〜12:00三鈷峰〓12:38上宝珠越(砂すべり分岐)〓13:15行者コース出合〓33〜40大神山神社〓14:00駐車場

夏山登山口前の駐車場

中央に三鈷峰

大山寺山門

大神山神社

宝珠越分岐

宝珠越分岐付近の原生林

 麓の大山寺橋からは三鈷峰が見えている。山頂に着くまでは晴れていて欲しい。
大山寺参道を歩き、山門が見えてくると、左に大神山神社への参道があるが、大山寺に参詣してから裏手から石畳の参道を歩いて大神山神社に。境内のトイレ横の湧き水で喉を潤してから裏手より山に入る。
 神社から5分ほどで下宝珠越分岐があった。更に10分ほどで元谷への林道を横切り、小さな谷間を登る。
谷風が涼しいが濡れたガレ石は滑りやすい。


谷も細り下宝珠越が近い。

密度の濃い宝珠尾根のブナ林。

下宝珠越

宝珠尾根

三鈷峰が前方に。  右;北壁  ここから一旦下る。

折角登ったのに下りが・・。
 下宝珠越に登り着き、宝珠尾根を右へ。癒し効果充分のブナ原生林の中を登っていく。ブナ林が終わると、荒々しい岩壁の三鈷峰が現れる。ここで、一旦下り、登り返すと大山の北壁も見え出し、雄大な風景に何度も立ち止まる。再び下り登り返すと上宝珠越で、帰り道の元谷分岐があった。ここからは山腹の道になり、ヤマアジサイが美しく咲く。

剣ヶ峰・弥山の大屏風岩。

崩壊が続く大山

近づいてきたユートピア避難小屋。

左;三鈷峰  中央;ユートピア避難小屋

注意して通過!

【大山ユートピア】


登山を始めた頃に登っていれば縦走できたのに。

登ってきた宝珠尾根。

ユートピア避難小屋。
外観も画像より奇麗、内部も奇麗だが、ユートピア(理想郷)??

お花畑。三鈷峰と霞む日本海

クガイソウと大山

南から時々雲が上がってくる。

前;振子山  甲ヶ山と矢筈ヶ山

烏ヶ山  霞む蒜山
 三鈷峰・ユートピア避難小屋分岐に着く。今回の目的であるクガイソウ・シモツケソウ等が多く咲くユートピア避難小屋方向へ。期待通りのユートピアに時間を忘れて楽しむ。象ヶ鼻を越し、花も少なくなった地点で、戻り三鈷峰へ。

三鈷峰へ。

【三鈷峰】

 「もう三鈷峰頂上!」と言ってしまうほどの短時間で着いてしまう。三鈷峰頂上では十数人ほどが好みの方向を見ながら寛いでいる。残念ながら日本海は霞んで見えているのか分からない。勿論、展望好きな私は・・・を見ながら食事することにする。
食後、細君はストレッチ。私は展望ウォッチングをしていると日本海からの風に変わり、大山の北壁に阻まれて雲が湧き、大山山頂を隠すようになった。展望もこれまでだと思い、スパッツをして下山する。

【下山】

日本海からの北風に変わると北壁で雲が生まれて山頂へ。

ジャンケン?

上宝珠越(元谷へ)


砂すべりを実感する。

砂を取り除くと雪渓があった。

下ってきた谷

雷か? 落石の音だった。

ケルン。
中央の工事道を下る。

行者コースと出合う

元谷右岸の登山道を下る。

上宝珠越まで戻り、左の急坂を5分ほど下ると砂すべりに着く。
砂すべり? 歩くと直ぐに分かった。足を1歩踏み出す毎に、ゆっくりと数十cm滑りながら靴は砂の中に入り止まる。非常に楽な下りだが、私達も1歩踏み出す毎に、小さな崩落を起こしている罪悪を感じる。
1つ目の堰堤を過ぎると砂すべりも終わる。上空で微かに雷が聞こえ始め、更に崩落の音も聞こえてきて不安を感じる。
2つ目の堰堤を越すとケルンがある。ここでスパッツを外して、工事道を下る。
3つ目の堰堤を越すと行者コースと出合い、右岸の自然林内の登山道を下ると、朝の下宝珠越分岐に出て大神山神社へ。
境内の湧き水をがぶ飲みして、空のペットボトルに水を入れて、大山寺には寄らずに駐車場に戻ってくる。

【花】


ジャコウソウ

カニコウモリ

ソバナ

ヤマジノホトトギス

ホツツジ

ホタルブクロ

ノギラン

シモツケ

ウド

クサボタン

ヤマアジサイ

コオニユリ

シオガマギク(蕾)

シギンカラマツ

イヨフウロ

イワキンバイ

ダイモンジソウ

サラシナショウマ

コウゾリナ

オトギリソウ

アカモノ

ノアザミ

ヒトツバヨモギ

クルマバナ


シモツケソウ

クガイソウ(紫)

シロクガイソウ

イワアカバナ

ヤマブキショウマ

ホソバノヤマハハコ

ツクシコゴメグサ

オオバギボシ

蒜山IC付近にて。山○養蜂の看板が。

奥大山の源水で湧き水をポリタンク(約50リットル)に入れ、蒜山の国民休暇村のラドン温泉に入浴後、蒜山SAで食事、そして焼き立てチーズケーキをお土産に帰宅する。
相変わらず中国道は宝塚を先頭に20km以上の渋滞、竜野ICで降りて亀岡経由で帰宅するが、京都縦貫道路も事故で渋滞だった。疲れ果てて21:30に枚方着 567km

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