平成18年10月15日 焼岳 (北峰2444m)新中の湯ルートを往復
今日は最高の天気になりそうだ。交通規制が解除された白山に時間を気にせずに登ろうかと思っていたが、ストレスが原因なのか細君の体調が良くないみたい。結局、高度も低くて所要時間の短い、初めての焼岳に展望と紅葉を期待して登ることにする。 |
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6:10登山口〓7:30中の湯ルート出合〓8:30北・南峰との鞍部〓8:40〜9:50焼岳〓12:00登山口 |
【焼岳へ】
左端に登山口。 |
出発・左に国道が見える。 |
針葉樹林帯の登山道。 |
広場より。 中央;焼岳・南峰。 |
新中の湯登山口からは穂高岳が見える。しかし穂高岳を撮ると紅葉か写らない。紅葉を撮ると穂高が写らない。妥協を許す芸術家の我輩?下山後に撮ることにする。気温は10℃以下だが相変わらず夏スタイルで出発する。
黄葉したブナとダケカンバの樹木が美しい登山道だが、うす暗くて、ここでも上手く撮影できない。
やがて針葉樹林帯になり、倒木・岩・泥濘(ぬかるみ)ありの結構キツイ登りだが、しっかりした道なので助かる。花も咲いていないので真剣に歩き、私達には珍しくハイカーを追い抜いていく。
針葉樹林を過ぎると、広場になった絶景のポイントがあった。青空に赤のナナカマドと黄金色のダケカンバが鮮やかな色彩で迎えてくれた。ここでは多くのハイカーが休憩していた。私らは焼岳をバックに撮影を済ませてハイカーをゴボウ抜きする。
穂高岳。 |
雲海に浮かぶ山。 塩尻市方面の山。薗央アルプス |
静けさが戻る。数人の下山者と出会っただけ。 |
霞沢岳 |
シラタマノキ |
ヤマハハコ |
噴煙と北峰。 |
やっと望まれた乗鞍岳。北斜面には先週の雪が多く残る。 |
鞍部からの北峰。 |
鞍部より。火口跡の池。 |
↑上高地・河童橋付近 中尾峠出合 穂高岳と上高地 |
譲り合いながら登る。山頂は近い。 |
乗鞍岳望む。 |
広場から数分で中の湯ルート出合に着く。素晴らしい紅葉と前方に見える焼岳の噴煙を見ながらの登りになる。
少しずつ高度を上げると右に梓川を挟んで霞沢岳が鎮座する。振り向けば雲海に浮かぶ南アルプス・中央アルプスの山魂。眼下に紅葉を見るようになると岩の多い道になり、2ヶ月前に御来光登山をした乗鞍岳が見えだし懐かしく感じる。やっとシラタマノキと少しドライフラワーになったヤマハハコの花を見つける。噴煙が近づいてくると卵が腐ったような硫黄の臭いも益々きつくなる。
最高峰の南峰(2445m)との鞍部に着くと真下の火口跡には池が見えた。南峰は立ち入り禁止で北峰の下を巻くと上高地からの道と出合う。ここの穂高岳と上高地方面の眺めはよい。「シュー」と不気味な音を立てる噴煙の横の岩(触ると生暖かい)を登り山頂へ。
【焼岳・北峰にて】
焼岳山頂より穂高岳 |
大パノラマ。「あぁ〜、登りたいな〜。」 |
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笠ヶ岳 |
槍ヶ岳 |
乗鞍岳と焼岳最高峰の南峰。 |
白山遠望。 |
南アルプスと中央アルプス遠望。 |
南アルプスの更に遠方に。 |
思ったより広い焼岳頂上。誰にも抜かれずに登ったので山頂には数人だけだった。長野県の地図を広げてゆっくりと山座同定を楽しむ。北には笠ヶ岳から槍ヶ岳そして穂高連峰へと連なる稜線は圧巻だ。西には白山も見えている。そして南アルプス方向に富士山が見えていると教えてもらい更に感激する。 |
【往路を下山】
これから登る御夫婦に感激のお裾分け。 |
針葉樹林帯を下る。 |
ブナ林。 |
ダケカンバとブナの紅葉 |
登山口(駐車場)からの穂高岳。 |
道を譲りあいながら多くのハイカーとすれ違う。登山口近くのダケカンバとブナは陽が差して黄金色に輝いていた。
【番外・ドライブ】
国道158号線からの焼岳。 |
安房峠。 |
安房峠からの穂高岳 |
国道沿いのダケカンバ。 |
平湯温泉・神の湯。脱衣場 |
神の湯露天風呂 |
まだ正午だ。時間も早いので出来るだけ下道から帰宅することにする。国道を走り安房峠へ。
有料の安房トンネルを走らなくて良かった。ブナ・ダケカンバの黄葉が美しいドライブウェイだった。途中、焼岳が見えたりして車を数回止める。安房峠では穂高岳が望まれた。
平湯温泉・神の湯の標示を見つけて、安房峠道路下を潜ると400mほどで着く。
露天風呂(五百円)のみである。熱めの源泉だったが、気持ち良い温泉だった。
さっぱりした後、高山市方面へ。高山市街地は凄い人出、更に車は渋滞していて時間を浪費する。下道を諦めて飛騨清美ICより東海北陸道を利用する。郡上八幡で約6kmの自然渋滞(1時間後16kmに)があったが無事に17:45分に帰宅できる。