平成18年8月27日 三瓶山(さんべさん)(石見富士) 1126m 


 三瓶山は大山隠岐国立公園の一角で200名山でもある。毎年登りたいと思いながら、遠方のために(島根県大田市)躊躇していた。
そして20年以上前、家族でキャンプしたとき、リフトを使ってでも女三瓶山までがやっとで、父親の威厳をなくした山でもある。今回は汚名返上も兼ねている。
 三時間ほど睡眠、午前二時過ぎに枚方を出発する。中国道・三次ICで降りてコンビニで朝食後、国道54号線を北へ、頓原で左折して県道40号を走りバス停『定めの松』にある西の原無料駐車場へ。7時着、395km。
登山準備をしていると男三瓶山の隣にある子三瓶山の頂から太陽が上ってくる。草原には秋を感じさせる風が吹いていて何とも爽やかな気分。

7:20西の原駐車場〓7:50扇谷コース分岐(松山営林署三瓶山休憩小屋)〓9:15〜20標高1000m〓9:40〜45男三瓶山〓10:24兜山〓10:36〜11:03女三瓶山957m〓22大平山854m〓11:53〜58孫三瓶山907m〓12:35〜49子三瓶山961m〓13:05扇谷コース出合〓32営林署小屋〓13:44西の原

【西の原〜男三瓶山】


西の原駐車場より。

 男三瓶山・子三瓶山               定めの松  西の原

登山口

花の観察に忙しい。

扇谷コース入口に営林署小屋。

ノアザミ

オトギリソウ

サイヨウシャジン

アキノタムラソウ

オグルマ

シロヨメナ

キンミズヒキ


カラマツ林

ガスの切れ間から見えた山頂方面。

ふらつくほどの強風。

山頂直下のお花畑。

 西の原の草原には花が咲いている。早速、撮影タイムになるが光量不足と風で殆どが失敗。林に入ると下山道の扇谷コース登山口があったが表示はない。近くに松山営林署三瓶山休憩小屋があり、『自由に使用して下さい』と。
 時々、戻り返しながら急坂のカラマツ林を北へ登る。林を抜けるとガレと岩場の急坂、更に強風が吹くが見晴らしが良くなる。
眼下に西の原が広がり石見高原・大田市方面の日本海が広がる。オミナエシ・サイヨウシャジン・ミツバフウロ・カワラナデシコ・ママコナ・ホソバノヤマハハコ・マツムシソウ等が登山道脇に多く咲いている。標高1000m地点でフルーツゼリーを食べ休憩すると汗で濡れていた衣服も乾いてしまう。
ススキがなびく、なだらかな道になると山頂直下のお花畑だが、新しく観る花はなかった。


カワラナデシコ

カワラナデシコ

ダイコンソウ

ママコナ

オミナエシ

イタドリ

ミツバフウロ

ミツバフウロ

タチコゴメグサ

ホソバノヤマハハコ

ホツツジ

マツムシソウ

ハギ

ウツボグサ

ヒヨドリソウ

フシグロセンノウ

コウゾリナ

ヤマホトトギス

【男三瓶山】


三角点

三瓶山神社

東(大山)方面

 誰もいない男三瓶山頂上に着き場所を移動しながら360度の展望を楽しむ。時々雲が流れて視界が悪くなるが北東に島根半島の日御岬、東に大山と思われるのが見えた。快晴のときには、隠岐まで見えるらしいが。

【女三瓶山へ】


男三瓶山の南岩壁。

 中継アンテナが林立する女三瓶山へ。非難小屋を過ぎるとヤセ尾根の急な下り、樹林に入ると無風で蒸暑い。
東の原からのハイカーとすれ違うようになる。火口には室内池が見え、取り囲む稜線の起伏を見て「逆方向の方が楽だったかな」と。
小さなピークの兜山を越し、鞍部から10分ほどで女三瓶山に到着する。

【女三瓶山にて】


女三瓶山頂上。

これでも身なりを整えて撮影。

孫三瓶山と室の内池

孫三瓶山と子三瓶山
 女三瓶山で火口を取り囲む孫・子・男山瓶山を見ながら缶ビールを半分ずつにして乾杯、そして昼食にする。残りの1缶は子山瓶山での楽しみにする。

【大平山〜子三瓶山へ】


大平山より東方面。
 女三瓶山から15分ほど下るとリフト乗り場があり、緩やかに登り返すと大平山、ここは三瓶山の全てを見上げられるポイントだ。
樹林内のなだらかな稜線を歩くが蒸暑い。そして孫三瓶山への登りをキツク感じながら登ると視界が広がり草原の孫三瓶山に着く。ここでも展望を楽しむ。そして少し凍っているミカンの缶詰と冷たいコーヒーを飲む。喉元を過ぎるときの冷たさは最高に気持ちよかった。

大平山より。火口を取囲む三瓶山。


孫三瓶山への登り。

孫三瓶山より。男三瓶の岩壁

孫三瓶山より。    子三瓶山と男三瓶山。

風越にて。 左折すれば三瓶温泉へ

 孫三瓶山からは三瓶温泉へ下れる道があったが、2番目に高い子三瓶山に向かう。
再び草原の道になり、ガレ場のつづら坂を慎重に下ると鞍部の『風越』に着く。ここは風が吹きぬけて気持ちがよい。道標では子三瓶山まで20分とある。非難小屋付近で出会ったグループと再びすれ違い、最後の登りにかかる。
先週の乗鞍岳とは逆で細君は20分ほどで登ったが、私は喘ぎながら登ると子三瓶山頂上でビールの到着を待っていた。

【子三瓶にて】


稜線から外れた所に子三瓶山頂があった。

子三瓶頂上にて。

子三瓶より男三瓶山と女三瓶山。
 子三瓶山頂上は従走路から西に少し外れた場所にあった。目前の男三瓶山はどっしりと鎮座していた。余裕があれば再び男三瓶山に登ろうと思っていたが・・。目前の急斜面を見て頓挫してしまう。ここからは下るだけなので、未だ凍っているペットボトルの水に麦茶を入れてがぶ飲みする。

扇谷コース出合。

扇谷のカラマツ。

定めの松に着。

 草原を下る。扇谷コース出合に注意しながら下ると、男三瓶山への登りになる樹林内に道標があった。左折して扇谷を下ると朝の営林署小屋に出て西の原を歩く。

 西の原のレストランで椀子ソバを食べ、木陰で昼寝後、三瓶温泉・薬師湯(鶴の湯)の公衆浴場(300円)に入浴する。体温ほどの温度でゆっくりと入浴できる茶色に濁った湯だった。
そして、三瓶山周遊道路をドライブしてから、家路に着く。
途中で夕食を済ませて時間調整したが23:59に吹田ICに着いてしまう。数台のトラックと一緒に待機、ラジオの午前0時の時報と同時にETCのゲートを通過する。0:30自宅

トップ