平成18年6月11日 A大御(おおみ)(かげ)950m

三日前では、11日は晴れの予報、岐阜県の大日ヶ岳を予定して下調べをする。しかし前夜の天気予報では悪くなってしまった。急きょ、行き先を変更することにしたが、硬い頭のためスムーズに切り替えができない。当日の朝になってからやっと決まる。
前回の印象は花の大御影山で、ブナの記憶が全くないのでブナを目的に登ることにした。

 京都南IC〜京都東IC〜R161〜箱館山スキー場近くの酒波寺さなみ前を走り酒波谷に入る。林道は舗装された走り易い道だった。自宅から丁度100kmでビラデスト今津に着く。料金所(1人300円)があるが早朝のため誰もいない。園内を500mほど直進して下るとT字路の左に平池があり、右へ行けば大御影山登山口だがゲートがあったので平池付近に駐車する。


コースはイメージで作成しています。正確ではありません。
5:30自宅〓7:11ビラデスト今津(ゲートのある林道)〓8:00湿地〓9:00ピーク780m〓22林道出合〓10:15〜11:22大御影山頂上〓12:10林道出合〓13:35着

平池

【平池〜780mピーク】


T字路。近くに駐車する。

道標に従い左折。

コアジサイ。

登ってきた稜線、そして竹生島と伊吹山。

オオイワカガミ。

モリアオガエルの卵塊。

テンナンショウ属

レンゲツツジ

チゴユリ

ブナ林が現れ始めた近江坂。

ピーク780mにて.。湖北の山と伊吹山望む。

ピーク780mにて。滋賀県の地図を広げて山座同定を楽しむ。

ヤマボウシ

コナスビ

T字路からゲートのある林道を150mほど歩き、左の林道へ。100mほど進むと、林道は山へ上っていくが、直進して沢を渡り左の山に取りつくと、古道『近江坂』のつづら坂になり、青葉に目を奪われる。
前回(平成14年4月28日)、登ったときは道端にイカリソウ・イワカガミが群生していたが、光沢のあるイワカガミの葉だけになっている。コアジサイが蕾を膨らませており来週頃には花道になるだろう。
 つづら坂が終わるとバイパス道・近江坂分岐があり、近江坂の尾根道(下山は山斜面のバイパス道)を選ぶ。緩やかになると道は西へ。やがて琵琶湖に浮かぶ竹生島・伊吹山が見える展望の良いところに着き休憩する。上部にも展望のよい場所がありバイパス道と出合う。
北方向へ登るとイワカガミ・バイカオウレン・イワウチワの花道だったのだが葉だけが群生している。しかし遅咲きのイワカガミが数輪だけ私たちを迎えてくれる個所があった。
植林が現れるとモリアオガエルの鳴き声が賑やかに聞こえてくる。夏になると涸れそうな小さな池(湿地)があり、水辺の枝には泡状の卵塊があった。
タニウツギが咲き、シャクナゲが自生する緩やかな道。何とか終わりかけのシャクナゲの花を見つけるがカタクリ・オオバキスミレの花は・・。なかった。
ブナの木が現れるようになり、広場になった展望の良いピーク780mに着き小休止すると朽木の山・比良・湖北方面の展望が広がり山座同定を楽しむ。

【〜大御影山】


タニウツギ

林道出合を過ぎるとブナの稜線を歩く。

林道出合。

 緩やかな尾根道を歩き、急に左折して下ると林道出合だった。林道からは三重嶽と思われる山容が見られた。
林道を横切り、初めは少し急な尾根歩きだが、青葉が目にしみる癒しのブナ林が続き、滝谷山分岐を左に見て、大谷山分岐から江若国境尾根になる。ブナ林から潅木の明るい道になると山頂は近かった。

【大御影山頂上にて】


大御影山頂上。

頂上より北東方面。野坂山地の山々。野坂岳

頂上より三重嶽。

サラサドウダン

クルマムグラ

タニギキョウ?
 サラサドウダンが咲く大御影山頂上に着く。北東方面が切り開かれていて野坂岳・赤坂山方面が望まれるようになっていた。若狭の海が見える反射板(1分ほど)へ。途中に白谷口へ下る道があり、切り開かれていた。ここからは北方面が望まれて雲谷山・敦賀半島の西方ヶ岳・野坂岳が見られた。直ぐ近くの反射板横の岩に立つと若狭の海が広がり西には青葉山が、南には琵琶湖が望まれた。誰もいないので岩を独占して山座同定する。
今回もここで食事してから往路を戻るとニ十数人のハイカーとすれ違う。

移動しながら展望を楽しむ。 福井県の地図を広げて山座同定。間違っていたらカンニンしてや。

反射板横の岩上より若狭湾を見渡す。

小浜方面。青葉山(若狭富士)

三方五湖方面だと思うのだが?

霞みながらも.琵琶湖が見られた。

【下山】

花を諦めて、頭上のコシアブラを捜しながら下るが、発見することなく、平池に戻ってくる。


【平池】


サワオグルマ
  カキツバタ
   レンゲツツジ

平池のカキツバタを見学するが池の奥に自生しているため遠くからの観察になる。カキツバタと一緒に黄色い花が咲いていたのはサワオグルマで初対面だった。

【箱館山ゲレンデ】


林道よりゲレンデを登る。

眼下に琵琶湖。

 林道を走り箱館山方面へ。途中でゲレンデに登り展望を楽しみ散策コースへ向かうが。午前中から雷の音がしている。
帰りのゲレンデで雷雨になったら危険なので諦めて帰宅するが処女湖から散策すれば良かったと悔やまれる。

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平成14年4月28日 大御影山おおみかげ 950m 曇りのち時々晴れ

イワカガミが咲く 琵琶湖望む シャクナゲ 道端にカタクリが咲く
ブナ林 初めて観たオオバキスミレ イカリソウ 展望の効かない山頂

5:25自宅〓7:25ビラデスト今津・登〓9:20ピーク780m〓33林道出合〓10:15〜11:15大御影山頂上〓12:02林道出合〓13:33着

再会》
 反射板には先客が岩上で食事中だった。僕らより30分早く出発したらしい。金網にもたれて食事しながら会話していると「京都市内からバイクで移動して山登りしている」と。
細君が平成7年5月に初めて山登りした八経ヶ岳を思い出す。薄暗くなった下山道で、不安になっていたとき大普賢岳からピストンをして下ってきた健脚な男性に「道は合っているか」と尋ねた。その男性は走るように下って行ったが登山口で帰り支度をしていた。その時、男性は夜中に自宅を出発、スーパーカブ90cc(私は800ccのバイク)で行者還トンネルまで来たのは、唖然とした。男性も覚えており、思いがけない再会にビックリする。  

 古道『近江坂』は峠越えの道が大御影山を通って三十三間山や新庄へ通じているらしいが、昔を偲ぶお地蔵様や石柱等はなかった。でも古道であることを肌で感じた。本では中級コースになっているが、雪のない時期は初級のように思える。

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