平成18年6月4日 A能登野から三十三間山 842m


能登野林道付近より三十三間山。

 京都南ICは工事で閉鎖だったので京都市内から国道367号線に入り、比良山の西側を走る。
国道303号線から国道27号線を走り、倉見峠を越して右斜めへの道に入り、倉見集落へ走ると三十三間山登山入口(第1・2駐車場があり約三十台可)に着く(約100km)。細君を2km先の能登野林道入口まで送ってから、倉見まで戻り駐車、そして積んできた自転車で能登野林道入口へ向かう。

4:35枚方〓6:55能登野林道入口〓7:33林道終点〓10分ほど迷う〓8:43〜9:00峠の広場(能登野越)〓10:20三十三間山頂上〓10:25〜11:22草原にて食事〓11:48夫婦松〓12:24登山口〓12:35倉見登山駐車場 15:40枚方


【能登野林道〜峠の広場】


能登野林道入口 ガスの三十三間山

林道終点より沢を渡る。

杉林にあった道標。



U字の古道を登る

沢を渡る。ブナ林

峠の広場に着く。(小浜方面)

峠の広場より。 江若国境尾根を南へ。
明るい尾根にはタニウツギが咲く。

 田んぼを見にきた人に能登野林道を教えてもらう。車道から二つに林道が分かれているが、左(北)が能登野林道だった。谷間に入っていくと獣避けの電気が流れる三本線の柵があったので、端を外して入る。右岸に渡り、完成間近の堰堤を過ぎると左岸へ。右岸で水道取水口を過ぎてから左岸へ、狭くなった谷の右岸で林道が終わる。
 林道終点から渡渉すると踏み跡が分かれていて迷ったが、上部の杉林内に『能登郷登山道』の標示を見つけて安堵する。矢印(⇒)に従って登り、直ぐに左折するのだが直進して別の谷沿いに歩いて道を失ってしまう。
最後に見たテープまで戻ると道があった(10分ほどロス)。
 植林内の急な坂を登る。やがて若葉の緑が美しい自然林になるとU字道になり、古道らしい雰囲気が漂うようになる。
U字道が終わると古道の坂も緩やかになり山斜面を歩く。ブナ林内で小さな沢を渡ると8分ほどで峠の広場の江若国境尾根に出合う。
 三重嶽からの風が通り抜けて涼しい峠の広場(能登野越)に着くが標示がない。西と北へのテープと南には三十三間山への踏み跡があるので間違いないだろうと腰を下ろして凍っているフルーツゼリーを食べながら休憩する。

【江若国境尾根】


エビネ

エビネ

クルマムグラ



歩き難い登山道。

ブナ林

中央・奥:三十三間山。手前:ブナの森のピーク。 

撮影した画像の3割がブナでした。


タニギキョウ

ブナのトンネルを下る。

江若国境尾根を南へ。林内へ入るとエビネが20株ほど群生、ここまで花を見つけることができなかったので感激もひとしおだ。
雪の重みで潅木が斜めになった道は歩き難いがブナ林に入るとホッとする。踏み跡が怪しくなるとコンパスで方向を確かめて尾根を外さないように歩く。
再び展望のよい広場になった稜線に出てくると、ピークの後方に三十三間山の頂が見える。
ピ−クへの登りになるとブナの木の森になる。あまりの美しさに登りを感じさせない。気付いたときにはピークを越していた。下りは細いブナが密集する緑のトンネルだった。私たちだけが森を独占して申し訳ないような気持ちになる。そして軽く登り返す。

【三十三間山】


三十三間山頂上。

三方五湖方面。

南方面。

三方五湖。

霞む比良山地方面。

武奈ヶ嶽。

ノジスミレ

キンポウゲ

 三十三間山頂上に着くと四人のグループが食事していた。展望が効かないので直下の草原まで下る。
平成10年のときはササを掻き分けながら歩いたが、今回は楽に草原に下りて来る。
 草原には誰もいなかった。山座同定をするが今回も霞んで遠望が効かなかった。花も少なくタンポポ・スミレとキンポウゲが咲いている程度だった。食事していると風で寒くなりヤッケを着込むと丁度よい。
草原から三方五湖・山頂・三重嶽・武奈ヶ嶽を見納めて倉見へ下山する。


三十三間山。  中央;三重嶽   鴛嵩゙ヶ嶽

【倉見へ下山】


風神

急な下りが続く。

水場。


登山口

倉見の駐車場。

 ブナ林内に入ると急な下り坂が続く。雑木林になっても続き、花も咲いていないので休まずに下る。中間点の枯れた夫婦松展望所から三方五湖・日本海を望むが相変わらず霞んでいた。
 植林の道になり水場に下りてくる。沢の水で汗ばんだ顔を洗い、喉を潤す。ここからは荒れた林道歩きになり急な下り坂から開放される。
 登山口の林道と出合い左折、10分ほど歩くと駐車場に戻ってくる。自転車を撤収してから家路につく。


フタリシズカ

シライトソウ

ミゾホウズキ

コアジサイ

トップ

平成10年10月11日 三十三間山 842m 晴れ 

367〜R303〜R27を走る(バイク102km)。朽木村・道の駅は朝市で大賑わい。トイレ休憩とおはぎを買う。

5:50自宅〓7:50〜8:05林道に駐車〓8:35〜38登山口〓9:02〜05稜線出合〓15夫婦松〓9:48〜10:00風神〓10:25〜11:55三十三間山頂上〓10分休憩おはぎ食べる〓13:07登山口〓22駐車場所着  16:00枚方

国道27号から三十三間山 山頂望む
霞む三方五湖 広々した草原

 秋の野花を観察しながら谷沿いの林道を歩く、山の神を祀る祠を左に見て、林道を更に進むと登山口の道標が有り、車が1台止まっていた。
右の荒れた林道に入り、最後の水場から支尾根に付けられた登山道を登る。
 時々、北方面が開け若狭湾が見え出すが、霞んでいる。眼下の三方五湖を見ていて、右にある夫婦松を通り過ぎそうになる。残念ながら夫婦松は枯れた松だった。
左前方に三十三間山が見え隠れするようになる。登山口にあった車の夫婦が降りてくる。「山頂付近のササとススキが夜露で、ずぶ濡れになった」と言っていた。夫婦の御陰で今日はクモの巣を掃わなくて済む。
 ブナの木が現れると風神(かざかみ)の道標がある。右へ少し入ると古い石塔が立ち並んでいる。巨峰を1ツだけお供えして休憩する。休んでいると下から声がしてくる。先に登ってもらおうと待つことにする。
 交野市から来た夫婦から少し離れて出発する。風神から2〜3分で主稜線へ飛び出すが背丈ほどのササが広がる。でもハイカーが4人歩いた後なので濡れは大したことなく済んだ。やがてササも低くなり、ススキがなびく見晴らしの良い草原になる。北に三方五湖・若狭湾、西に青葉山から百里岳、南に比良山系、東には野坂山系の山が連なるが霞んでいる。
草原に伸びる道を歩くと再びササの道になり、掻き分けて登ると小木に囲まれた三十三間山頂上に着く。草原まで引き返し展望を見ながら食事にする。そして往路を戻る。

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