平成18年5月14日 【鈴鹿】ハライド908m 青岳〜国見岳1166m

 昨年4月24日に鎌ヶ岳と御在所岳でアカヤシオ、5月15日にはシロヤシオを見ている。今年は遅れ気味だが、そろそろシロヤシオが咲く頃だと思い、昨年初めて知ったハライドと青岳へ登ることにする。
 鈴鹿スカイライン武平峠トンネルを抜け三重県に入り、蒼滝トンネル東側の蒼滝橋手前にある御在所岳・裏道登山口に駐車(七台可)する。鎌ヶ岳・御在所岳の山斜面にミツバツツジは咲いているが、期待していたシロヤシオが咲いていない。どうやら早過ぎたようだ。

6:45裏道登山口〓7:15藤内小屋〓34御在所岳・腰越峠分岐〓36三岳寺跡〓7:54ヤシオ尾根分岐〓8:37腰越峠〓8:54〜9:05ハライド〓9:20腰越峠〓10:00ヤシオ尾根出合〓27きのこ岩〓10:43〜11:25青岳〓11:50〜53国見岳〓12:17国見峠〓13:20藤内小屋〓13:46裏道登山口


裏道登山口の登山届箱と蒼滝橋。

【ハライドへ】


北谷の渓谷

藤内小屋

腰腰峠分岐にて。渡渉する

岳寺跡痩せ尾根にあった標示板

痩せ尾根を登る。

イワカガミ

国見尾根のゆるぎ岩

ヤシオ尾根分岐を過ぎるとハライドが見えた。

石垣?

腰越峠よりハライド望む。

キランソウ

ハライド頂上より。 御在所岳    中央;国見岳

ハライド頂上より。  猿゚迦岳の頂には雲が。 根ノ平峠への稜線

 緩やかな傾斜の北谷(裏道)を歩くと日向小屋、そして藤内小屋に着く。小屋裏手より裏道と分かれて渡渉すると、直ぐに国見尾根直登の分岐があるが、右の不動谷右岸を北へ。
三岳寺跡に注意して歩くと岩に赤ペンキで分岐を示す矢印があったので、渡渉して杉林に入ると三岳寺跡と思われる広場があり、やせ尾根に上ると『岳寺跡』の標示。
急坂のやせ尾根を左へ。道端にはイワカガミが咲き、左手には国見尾根のゆるぎ岩が見えている。ここで蕾を付けたシロヤシオを見つけて期待を膨らませるが、残念ながら以後見つけることはできなかった。
 ヤシオ尾根分岐で右の腰越峠へ。山斜面の踏み跡程度の道になる。ここで初めてハライドが望めた。
数個小さな沢を横切った後に、ガレ石の谷を登ると石垣のような岩に突き当たるが自然岩か。手前で右折するとロープが張られた急な下りになる。樹木越しに迫ってきたハライドを望み、ここでコシアブラをゲットする。
再びガレ石の登りになる。ややこしい地形のところだ。やがて上部が明るくなり、やせ尾根に出て右へ行くと腰越峠に着く。
 強風が吹きぬける腰越峠だった。シャツとヤッケを着込み、リュックを置いてハライドに登る。
 ハライドからの展望は素晴らしかった。北には歩いたことがあるガスの釈迦岳から根ノ平峠までの稜線が望まれて懐かしく思う。西には御在所岳・国見岳、そして腰越峠を挟みこれから登る1081mのピークの山が見える。


【国見岳へ】


シャクナゲが咲き始めていた。

ミツバツツジと釈迦岳。

腰越峠より急坂を登り振り返るとハライドが望まれた。

気持ちのよい稜線歩き。

アカヤシオと国見岳

きのこ岩と釈迦岳

きのこ岩より。国見岳・雨乞岳・イブネ・銚子ヶ口方面。

青岳にて。

四日市方面の伊勢湾

青岳にて。
国見尾根のゆるぎ岩。

ハルリンドウ

国見岳頂上。

国見岳より釈迦岳と歩いた稜線。←印;青岳

 腰越峠から直進すると急坂になる。休憩のついでに薄着に、振り返るとハライドが目線の高さに見え、釈迦岳もガスが切れてくっきり見えた。
シャクナゲの花が咲く急坂。私の経験では鈴鹿ではシャクナゲとシロヤシオとはセットで見られたのだが、シロヤシオの蕾も見つけることができない。更にイワカガミも光沢のある葉だけで花芽が出ていない。ミツバツツジが咲くだけの期待はずれの山行になる。
 傾斜も緩やかになり潅木とササの道になるとヤシオ尾根道と合流。シロヤシオが咲いていたらヤシオ尾根を下る予定だったが裏道から下ることに変える。
 アカヤシオの花びらが落ちているが頭上の枝には萎れた花が数輪だけ。しかし咲いている枝が多くなりササを掻き分けてウロウロするが、遠目には美しいがマクロで撮れる花はなかった。
アカヤシオに夢中になっていて、きのこ岩の分岐を通り過ぎそうになる。登山道から数十m右に入るとあった。
 展望の良いきのこ岩からは北と西の鈴鹿の山々を一望できた。西風が強いので早々撤退する。
 時間の経過を感じさせない気持ちの良い尾根を歩き、左に目をやると岩塊があった。ここが青岳だったが標高は知らない。誰もいないので、ここで食事することにする。そう言えば藤内小屋からは誰にも会っていない。
国見尾根の奇岩と伊勢湾方面を見ながら350mlのビールとチーズ・コンビニ弁当とカップヌードルを食べる。
まだあった食後にパン菓子とコーヒーを。途中で水分を補給しなかったので充分に補給する。
 ハイカーが増えてくる。展望の良い岩場は食事中のハイカーで賑やかだ。アカヤシオと一面がイワカガミ(葉だけ)の個所を通り国見岳に着く。岩上に登り360度の展望を楽しんでから国見峠へ下山する。

【藤内小屋へ戻る】


石門

アカヤシオと藤内壁

アカヤシオ
御在所岳。

裏道の北谷を下る。

ミツバツツジ藤内小屋までゴロゴロ石の道

藤内壁出合付近の裏道。

ヤブデマリ

藤内小屋に飾られていたシロヤシオの切り枝。

高級食材?コシアブラの天ぷら。木を傷めない程度に採取。

途中で石門に寄り、国見尾根分岐を左にみて直進。藤内壁の見晴らしの良い岩場では立ち止まり見入りながら下ると御在所岳との鞍部である国見峠に。
 東へゴロゴロ石の北谷(裏道)を下る。以前、ここを下ったときに転倒した骨折者に出会ったので、藤内小屋まで気を休めることなく足元を確かめて慎重に下ると藤内小屋に着き登山口へ戻る。


トップ