平成18年2月19日 大峰佛ヶ峰(ほとけがみね) 610m 白倉山 588m

 平成7年に大滝から青根ヶ峰に登ったとき、蜻蛉(せいれい)ノ滝だと思っていた滝が違っていたのを昨年になって気付き観たいと思っていた。青根ヶ峰は山頂に林道があり登る気がしない。
青根ヶ峰から東に派生する今回の山が、山と渓谷社『奈良県の山』で紹介されていたので、滝とセットで登ることにする。

 吉野から国道169号を走り、五社トンネルを抜けて直ぐに右折して700mほどで蜻蛉の滝公園駐車場に着く。

7:50蜻蛉の滝公園駐車場〓7:56〜8:14蜻蛉ノ滝〓26聖天ノ窟〓9:09旧吉野街道出合〓47王峠〓53佛ヶ峰〓10:24五社峠〓42白倉山〓10:45〜11:38展望台(食事)〓12:04白倉山登山口〓12:45蜻蛉公園駐車場   15:00枚方


【蜻蛉の滝〜旧吉野街道出合】


蜻蛉の滝公園

岩壁の登山道

聖天ノ窟

 旧吉野街道出合

 広い駐車場は私の車だけだった。橋を渡り、見事に咲きそうなシダレ桜の中を歩き、石の階段を上がると蜻蛉ノ滝展望所に着く。ラセン階段を下り正面から高さ50mの迫力ある滝を眺める。
 戻り滝上部から見納めして不動堂横の石段を登る。周遊道・白倉山分岐で右折して岩壁につけられた道を登ると聖天ノ窟の前に出る。
数個の鉄階段を越えると小尾根の道になり、道標があり90度右折している。道標がなければ直進してしまいそうだ。
また道標が。旧吉野道出合かと思ったが違った。樹木越に遠方に高見山が望まれ曇ってはいるが白倉山からの展望に期待を抱く。


林内を下る

大岩が現れると西河分岐は直ぐだった。


【白倉山へ】


西河分岐にあった石仏

王峠にて

佛ヶ峰山頂にて


鉄塔下より見えた白鬚岳
 旧吉野街道出合で右へ、尾根道とは違い広い植林内を下っていく。伐採された支枝と倒木で道が分かり難く、細君が「道を間違ってない?」と何回も尋ねる。いつでも引き返せられるように遅れて下りて来る。荒れた堰堤下と大岩を過ぎると石仏がある西河の分岐に着く。
 分岐を左に登ると10分ほどで尾根に出て王峠に着く。右の尾根を登るとスギ林に囲まれた佛ヶ峰に着くが旧吉野街道出合地点の方が高いように感じた。
 佛ヶ峰を下ると北へ延びる尾根に入りそうになるが、テープは右(東)に数多く付けられている。テープを頼りに下ると林道終点らしき広い鞍部に出て来る。
窪地の林道?を少し下ると右の稜線にテープがあった。コンパスで確認すると東に延びているので間違いない。始めは倒木が邪魔をするがピークを越し、次のピークが鉄塔下で白屋岳稜線の奥に白鬚岳を見ることができた。右下からは車の騒音が聞こえ、樹木越には西河の集落が見える。鉄塔のあるピークを下ると鹿塩神社がある五社峠に着く。舗装された小道を登り本殿に参拝後、横手より急坂を登ると三角点のある白倉山頂上に着く。直ぐに南にある展望台へ。

五社峠

鹿塩神社

三角点のある白倉山


【白倉山展望台より】


大滝の集落と四寸岩山(大峰)方面

高見山望む

台高山脈・国見山、明神平方面

白屋岳望む

中央に吉野川。台高の白鬚岳・苑蝠の山上ヶ岳方面

金剛山  葛城山  右端・音羽三山

 TV中継アンテナ塔を過ぎると展望台だった。南に延びる台高・大峰山脈の山々が、どのように見えるか楽しみにしていた。
2ツの山脈が、ぶつかり合う境界を吉野川が蛇行しながら流れる様は今までに観たことがない風景だった。更に眼下には西河・大滝の集落が箱庭のように見える。展望を見ながら食事する。

【下山】


倒木の多い下山道だった。

白玉弁財天

白倉山登山口の車道

国道169号線・五社トンネル付近より白倉山望む

蜻蛉の滝公園に戻ってくる。

 白倉山頂上まで戻り直進、よく踏まれた北の稜線を下るとあづま屋があった。途中で大木が将棋倒しになっている箇所があった。これは8年ほど前に奈良県に被害をもたらした台風の傷跡と思われるが脇道もあり、快適に下山。気が付くと東に下っており、白玉弁財天と山ノ神の祠を過ぎると『匠の聚』への車道(白倉山登山口で墓あり)に出合い右へ。
車道から登ってきた稜線を見上げながら西河の集落を通り過ぎ、出発点の蜻蛉の滝公園に戻って来ると朝と同様、私の車だけで誰にも出会わない山行だった。


 里に近い低山ながら迫力のある滝、そして展望もよく、歩き応えのある縦走ができて満足する。

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