平成17年9月11日 柳生街道・滝坂の道より 芳山(ほうやま) 518m

 天気が悪そう。こんな時は近場のポンポン山か交野山だが少し飽きてしまった。山と渓谷社『奈良県の山』で探すと、まだ登っていない芳山があった。滝坂の道は山登りをする前に身体を慣らすのに歩いたことがある石仏の道でもある。
 朝6時過ぎ、ネットで調べると奈良市は雨が降っているようだが雨雲の大きさは大したことないので衆議院選挙の投票をすませてから出発する。途中で小雨が降るが県営高畑観光駐車場に着く頃には予想通りに雨が止んでいた。




高畑観光駐車場

枚方〓33km〓8:53県営高畑観光駐車場〓9:24滝坂の道入口〓10:15首切地蔵〓10:39石切峠〓11:15芳山三面石仏〓11:23〜56芳山〓12:24石切峠〓27地獄谷分岐〓12:52地獄谷石窟仏〓13:35〜43首切地蔵〓14:14滝坂の道入口〓14:45新薬師寺経由で高畑観光駐車場着


柳生街道・滝坂の道を歩き首切地蔵へ


志賀直哉旧居

並木道を東へ

犬が見張り? 

滝坂の道入口

寝仏(手の位置が頭部)

能登川沿いに柳生街道を歩く。
滝坂の道より芳山
石畳が残る柳生街道を歩く

夕日観音
 県営高畑観光駐車場(1日1000円)から南へ数十m、高畑交差点を東へ。途中、志賀直哉旧居に寄り道してから閑静な並木道を歩く。東海道自然歩道と出合い更に進むと能登川沿いの滝坂の道入口に着く。
 うっそうとした春日奥山の樹林内は薄暗く、石畳が残る柳生街道でもある。宮元武蔵もここを通って柳生へ行ったのだろう。そして今日、軟弱な宮本武蔵と○○なお通になった気分で歩くことにしよう。
 寝仏・4体の仏・夕日観音・朝日観音を観ながら沢音を聞きながらゆっくりと歩くが、無風と高湿度で衣服は汗でビショ濡れになるが乾かない。
 あづま屋とトイレがある首切地蔵に着く。ここで休憩しようとすると50人程の団体がくる。

夕日観音下の石仏

朝日観音

首切地蔵にて(下山時撮影


芳山へ

下ろしかけたリュックを担ぎ直して首切地蔵も見ずに出発する。東海道自然歩道を歩き春日山石窟仏分岐を左に見て進むと、ドライブウェイにでて右へ、暫く道路を歩いてから石切峠への道に入いる。地獄谷分岐(帰り道)を過ぎると石切峠の茶屋が見えてくる。


春日山石窟仏

石切峠から200mほど下ると民家が見えてくる。ビショ濡れのパンツでは茶屋で休憩する気になれずにここで、乾いたコンクリート道に座り休憩する。
民家手前の左上に神社が見える所から山に入るが道標はない。神社下の竹林を通り、最初の分岐はテープのある左を選び、茶畑を右にすると鉄扉が道を遮る。扉を開けて、くぼ地を下って左を選ぶとスギ林の登りになる。分岐で右へ行くと直ぐに芳山三面石仏に着く。
 実は芳山三面石仏手前の山中で石切地蔵での団体さんに追い着かれてしまう。芳山三面石仏は団体さんが出発した後にゆっくり観察する。石仏横の道を歩くと雑木林になり縫うように登ると稜線にでる。ここで団体さんは右へ下っていき再び静けさが戻る。私達は左へ2分ほど歩くとススキと野バラに覆われた芳山頂上に着く。
 芳山頂上は狭く、中央には3〜4人が上がれそうな岩があるが展望は効かない。岩上でビールを飲みながら誰もいない山頂で食事する。


石切峠の茶屋

ココで左折して芳山へ。 直進:柳生へ

茶畑と鉄扉



ヒルの危険地帯にて

芳山三面石仏

芳山頂上

芳山より下山


地獄谷石窟仏

地獄谷新池

 帰路は石切峠を過ぎ、地獄谷分岐まで戻り左折する。痩せ尾根の下りになり地獄(谷)まで落ちなくてもいいのに下ると陽が差し込まない深い谷だった。登り返すと休憩所のある地獄谷石窟仏に着く。
400mほど歩くとドライブウェイにでてくる。ここで道を失いウロウロするが、横断すると山道があった。
地獄谷新池を経て、荒木又右衛門の試し切りと云われる朝の首切地蔵に戻ってくる。
ここからは朝の石畳が残る道を下り新薬師寺を経て駐車場に戻る。


 駐車場にてビショ濡れの衣服を着替える。靴を脱ぐと靴下が赤く染まっている。ヒルにやられていた。靴下を脱ぐと血が止まらない状態である。仕方なくティシューペーパーを10枚ほどテープで止めて裸足になりクーラーで冷やしながら運転する。帰宅するところにはティシューペーパーが真っ赤であったが血は止まっていた。

 

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