平成17年2月13日 A白鬚岳(しろひげだけ) 1378m 曇り

今日から冬型気圧配置になるらしいが、枚方より南の山だったら午前中は大丈夫だろうと朝に決める。
  桜井市から吉野町で国道169号を南下、上多古で吉野川を渡り、川上東小学校の南側の林道に入る。
ピークが神之谷集落への分岐、直進すると神之谷川が現れ右にカーブする地点が東谷出合で林道に邪魔にならないように駐車する。

7年ぶり、今回は東谷コースを往復することにする。

5:00自宅〓93km〓7:17東谷出合〓35林道終点〓8:45神之谷分岐〓9:10小白鬚〓10:15〜11:05白鬚岳(食事)〓12:13小白鬚〓39神之谷分岐〓13:48東谷出合 
  田原本の登山用品店でズボン・シャツ・寒冷地仕様ボンベ(ブタンガス入り)を購入して17時頃帰宅する。



東谷出合 右が神之谷川

つづら坂を登り神之谷分岐に着く
最後の水場

小白鬚岳より白鬚岳を望む
険しい登山道の始まり 祠のある大岩を巻いて登る

東谷出合から涸れた東谷沿いを歩いて林道終点に着く。左岸に渡り山道に入り、流れ出した水音を聞きながら3回ほど渡り返して薄暗い杉林の中で正面に滝が垣間見えると右岸より巻く。
岩壁に雫と苔が生える水場を過ぎ杉越しに滝を遠めに見て、山斜面の急な坂になると雪が増えてくる。途中で登山口であった愛知県(三連休で堺市に帰省)の男性がアイゼンを装着していたので私たちもアイゼンとスパッツを付ける(私はアイゼン、細君はスパッツが先)。
神之谷分岐を右折。初めは雪が少なく露岩混じりでアイゼンでは歩き辛く金属音が耳障りだ。しかし凍結した急坂になるとアイゼン様様である。山の神の祠が岩上にある大岩を左から巻いて登る。大普賢岳に陽が当たり樹木越しに見えている。早く山頂に着きたいが足場の悪い尾根道では慎重にならざるをえない。

白鬚岳へ



←↑凍結した急坂を登る
大普賢岳望む
険しい痩せ尾根だが展望は素晴らしい。 白鬚岳までもう少し。
気を引き締めて登る

北半分が開けた小白鬚は樹氷と展望が素晴らしい。樹氷のメッカ、高見山・明神平はガスがかかり始めている。金剛・葛城山、六甲山も遠望できる天候だが青空はなくなってしまった。前方に見える三角錐の白鬚岳へ急ぐ。岩峰の斜面は凍結、鞍部は締まった雪だが時々落ち込む。危なく感じる箇所もあったがアルペン的な痩せ尾根歩きを楽しむ。

白鬚岳山頂にて

白鬚岳より北。台高の山々 白鬚岳訪問者は3名だけだった。  セルフタイマーで。設定ミスで白黒写真に。

大台ケ原望む

愛知県の男性だけの白鬚岳頂上に着く。山頂からは関西の最高峰・八経ヶ岳1915mがある大峰山脈を一望、そして台高山脈の最高峰である日出ヶ岳1695m(大台ケ原)も望める。時々反射するものは熊野灘に浮かぶ船のようだ。残念ながら東側は樹木が茂り台高山脈の全容を観ることができない。
食事、先週と同じで煮込みうどん。先週はコンロを安定させるため雪にボンベを埋めてしまい火力が低下して冷たいままの食事だったが、今回は使い捨てカイロをボンベの底に張って持参(リュック内で爆発しないかとヒヤヒヤ)したので火力は充分の温かい食事になるが、食べるほうが早いので終わる頃になって沸騰していた。

 下山、滑落すれば大怪我か登山道に登り返すのも困難。登りよりも時間を費やして小白鬚に着くと近畿の屋根にはガスがかかり始めていた。樹氷と展望が観られてラッキーな山行だった。

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平成10年3月29日 白鬚岳(しらひげだけ) 1378m 平成14年4月作成

神之谷在所
台高の山々    桧塚方面                白鬚岳頂上
台高   薊岳 国見山を遠望する。 白鬚岳山頂


【京阪神ワンディ・ハイク】

 R169から神之谷の道標に従い吉野川を渡る。回転場になった林道ピークにバイクを駐車する(車だったら更に進み東谷辺りに駐車すると良い)。冷え切った身体は思うように動かずイライラしながら準備をする。
林道のピークをUターンするように登ると神之谷在所集落に入る。

4:50自宅〓7:10神之谷在所・登〓8:04 866m独標〓56トグラ〓9:10〜25神之谷分岐〓50小白鬚〓10:46〜11:25白鬚岳〓12:20〜25小白鬚〓12:50神之谷(東谷)分岐〓13:55林道終点〓14:15神之谷在所

 200mほど歩き在所集落に入ると左にお墓があるが登山口が分からない。
畑仕事をしている夫婦が「こっちだよ」と教えてくれる。お墓の反対側、畑を通り奥にある貯水槽から植林の稜線に取り付く。

いきなりの急登で、ふくらはぎが痛くなる。少し汗ばんできたので上着を脱ぎ休憩すると傾斜も緩くなった為か痛みも治まる。伐採された小枝が登山道を所々で隠し、枝を踏むと黄色い杉花粉が煙のように飛び出してくる。

 標示は無いが866m独標と思われる地点を過ぎる。前方には小白鬚と白鬚岳らしきコブが見え出すが霞んでいる。鞍部へと下ってから露岩の急斜面を直線に登る。登る時は「ここを登るのか?」と少し躊躇したがトライすると思ったほどではなかった。

登り切るとトグラに着き枌尾(そぎお)からの道と出合う。緩やかな自然林の尾根道になり左には樹木越しにジョウブツ山と思われる山容が見えている。

 トグラから15分程でテープが沢山付けられた杉林内の神之谷(東谷)分岐に着く。東谷への道、しっかりした下山道だったので安心する。

 殆ど展望の効かない露岩混じりの道。アップ・ダウンを繰り返して小白鬚に着く。北側は樹林が茂り展望が効かないが北側は伐採されていて展望が広がる。しかし霞みが酷く、鋭く尖った白鬚岳が何とか写真に写る程度だったが帰りは白鬚岳からは見えなかった薊岳・国見山を観ることができた。

 地図にあるP3・P2・P1とピークを越す、露岩とヤセ尾根の難所かと思っていたが、危険を感じた箇所はなかった。ただ三ツのピーク以外にも小さなピークがあり、覚悟はしていたが、時間がかかり、疲労も溜まってくる(下山時に初めてグループのハイカーと出会う。ピーク8個あったと言っていた)。でもピークに立つと展望が開け春霞みも幾分か良くなってきた。
次は最後のP1だろうと登ると下りがある。三ツのピークが分からなくなるが、振り返ると分る。また斜面にはブナ・ヒメシャラなどの自然林が茂り、陽が当たった樹皮が輝いて美しい。

誰もいない二等三角点の白鬚岳頂上に立つとマンサクの花が迎えてくれる。春霞のためソコソコの展望だが白屋岳、吉野川を挟み大峰の山々が大普賢岳まで連なる。そして伯母ヶ峰・大台ケ原と続くが、東側は樹木が茂り展望は効かない。グループが登ってくるのが見える。場所を譲るため下山支度をする。

神之谷(東谷)分岐まで戻り左折、植林の急坂を下る。やがて岩に苔が付き清水が落ちてくる水場にくる。気温も上がり飲み水が無くなっていたので助かる。迷う所も無く東谷を下ると神之谷林道に出てくる。

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