平成16年10月31日 A西方ヶ岳764m・A蠑螺ヶ岳686m
ガイド本【マイカー登山・北陸自動車道】
降水確率が低いので近畿北部にする。しかし西方ヶ岳は近畿ではないが日帰りができるエリアである。兵庫県の北部よりはるかに近く、今年騒がしている熊も半島なのでいないだろう。
前回11月に登ったとき、落葉していたがブナ林が素晴らしかったので黄葉する頃に登りたいと思い、再度登ることにした。
常宮で細君とリュックを下ろして海岸線を走る。浦底の原電明神寮で左折して直ぐに左折したところに駐車スペースがあったので車をおく。
Newの折りたたみ自転車(1年近く未使用だった)で常宮までの7,7km(約20分)を戻る。山を歩くよりも足に疲労を感じて戻ってくる。
行き; |
4:30自宅〓7:37常宮スタート〓8:00奥の院展望岩〓8:42銀命水〓9:05〜25オウム岩〓10:00〜42西方ヶ岳で食事〓11:15〜22カモシカ台〓11:58〜1:30蠑螺ヶ岳〓13:08長命水〓13:50登山口〓13:55原電明神寮〓16:20自宅
【常宮〜西方ヶ岳へ】
常宮の集落より、奥の院展望台 の岩が見えている |
ウラジロが自生する登山道 | 奥の院展望所からはガスで 見えなかった |
銀名水 | オウム岩にて。ガスが切れるのを待つ。 敦賀市内望む |
オウム岩にて。 約20分間雲が切れるのを待つ。見えだすが数秒後には見えなくなる。諦めて西方ヶ岳へ。 |
オウム岩を過ぎると素晴らしいブナ林になる。関西で、これほど密集して自生しているのを見たことがない。 ブナ越しに敦賀湾・越前海岸が望まれた。 |
西方ヶ岳にて。 誰もいない展望岩で食事する。 |
西方ヶ岳より赤く染まる敦賀半島北方面(サザエヶ岳方向)と敦賀湾・越前海岸。 下の写真に続く |
【カモシカ台へ】
サザエヶ岳への稜線にて | カモシカ台より。中央がサザエヶ岳 | |
今回はカモシカ台の岩上に 立つことが出来た細君。 西方ヶ岳と若狭湾をバックに 記念撮影。 |
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【サザエヶ岳へ】
紅葉が美しいサザエヶ岳への稜線 | サザエヶ岳望む | 誰にも会わなかったサザエヶ岳頂上 |
蠑螺ヶ岳より 前回、水島の写真が一枚も 撮らずであった。 サザエヶ岳頂上より東に10mほど 下ると展望のよい岩場。 ←敦賀市街地が望めた |
【浦底へ】
左・サザエヶ岳 | 一枚岩展望台よりサザエ岳望む。 | |
オウム岩から長命水まで続いた素晴らしい紅葉。 長命水の紅葉 そして全コースが自然林。関西では味わうことが出来ないだろう。 |
登山口の林道に下りてくる。 |
海は穏やかで気温は15度前後と釣りにはいい天気のようだ。雨を避けて名古屋から来た太公望がいた。遠方の福井までよく来るものだと感心したが、先方も同じように思っていることだろう。釣り人から見える所に自転車と鉄柱をクサリで連結して出発する。
【常宮〜西方ヶ岳〜蠑螺ヶ岳】
平成14年11月24日(下記)を参照。
【蠑螺ヶ岳〜浦底】
蠑螺ヶ岳より下山、巨岩が点在する尾根道を北へ。一枚岩展望所で蠑螺ヶ岳を見納めて下ると左にも稜線が平行するようになり、紅葉した谷間からは水音が聞こえてくる。
長命水分岐に着く。左折して少し下ると湧き水だと思っていた名水は沢水でガッカリしたが谷間にはカエデが多いため紅葉が美しかった。
下りが苦手な私たちには急な下り坂の時は「こんなに登っていたか」と感じながら下りる。左岸から沢を渡ってウラジロが自生する雑木林を下り、水島展望所を通り過ぎ滑りやすい赤土の道になると登山口の林道に出てくる。
左折して荒れた林道を200mほど下ると原電明神寮のテニスコートに突き当たり右折してフェンス沿いに下ると駐車場所に着く。
ミヤマママコナ | ツルリンドウ | アキノキリンソウ | ヤマアジサイ(季節はずれ) | ヤブコウジの実 |
平成14年11月24日 平成16年10月31日に一部訂正
奥の院展望台 | 奥の院展望台 | オウム岩にて |
純ブナ林が美しい | 西方ヶ岳より白山方面 | 西方ヶ岳より |
霞む敦賀湾だが大パノラマ | 西方ヶ岳より野坂岳望む | 西方ヶ岳展望岩より |
サザエヶ岳への稜線 | サガエヶ岳よりの大パノラマ | |
サザエ岳より西方ヶ岳方面 | カモシカ台よりサザエヶ岳望む | カモシカ台より |
平成14年11月24日 平成16年10月31日に一部訂正
前日夜、白い白山を観たくて浄法寺山に登ることに決める。早朝、京都南IC〜京都東ICで降りR161を走り敦賀から北陸道に入る予定であった。しかし国境を越え福井県に入ると道路が濡れている。夜空をみると低い雲があるような? 予定を変更してカーナビを雲谷山にセットする。しかし近くまで来てから西方ヶ岳を思い出し又変更。
県道33号を走り常宮神社に着く。駐車場所を捜しながら神社より150mほど走ると海沿いに松が二本あり路肩が広くなっている箇所に駐車する。158km
4:00自宅〓6:40〜55常宮〓7:20〜23奥の院展望岩〓8:00〜05銀命水〓22〜32オウム岩〓9:05〜20西方ヶ岳〓40カモシカ台分岐〓10:00〜50蠑螺ヶ岳〓11:15尼ヶ池〓18〜30オウム台〓11:53〜12:00西方ヶ岳〓12:30〜45オウム岩〓13:35〜55常宮〓R8から木之本IC〜巨椋IC〓156km〓16:22枚方
標高0mから出発する。登山口は常宮神社手前(北)より県道33号の西側の道に入ると民家の角にある電柱に標示があった。真福寺を右に見て農道を行くと登山口に着く。
雑木林の山道に入ると一安心で迷う所はない。気温は10℃前後で無風、階段になった急な坂を登っていると汗が出てくる。
20分ほどで、奥の院展望台の岩場に着くと敦賀湾・麓の常宮集落・小さく愛車が見える。
坂道で息が切れる頃に高圧線下の緩やかな道になり、やっと山頂部が見えてくる。再び登りになり高度を上げると銀命水の水場で岩穴の中を清水が流れている。口に含むと美味しかったので、ペットポトルの水道水と入れ替える。ここには『西方ヶ岳へ1,8k・常宮1、7k』と標示がある。おおよその中間点で西方ヶ岳迄1時間だとすると時間に余裕がある。蠑螺ヶ岳まで縦走することにして急坂を登る。
登山道から標示に従い左へ行くとオウム岩がある。岩上からは南方面が開け、山容が美しい野坂岳(敦賀富士)等の野坂山地、琵琶湖の一部が望まれる。東には敦賀湾を間に伊吹山地・両白山地の山々が連なる。雲が多くても時々太陽が顔を出す程度の天気で雨が降ってきてもおかしくないのだが展望はよい。山頂からの展望を楽しみに先を急ぐ。
オウム岩から見えている山頂と思われる頂を目指す。登山道は落葉したブナ林に変わる。濡れ落ち葉を踏みながら時々緩やかになる道で息を整えながら登ると樹木越しに白く輝く山並みが見える。白山のように思える。
素晴らしい純ブナ林が山頂まで続き、次のピークが山頂かと幾度も勘違いしながら登る。
西方ヶ岳頂上は広く避難小屋がある。頂上では北東から南東にかけての展望が見られるが樹木が少し邪魔するが越前海岸・白く輝く白山・荒島岳・南に下り両白山地の山々が雪化粧し・三周ヶ岳・金糞岳・伊吹山・鈴鹿の霊仙山と続く。だがオウム岩からみえた展望とは違って、南方面は雲海になって表情が変わっていた(頂上より北東に下る道があり20mほど下ると展望の良い岩場があったのを帰りに気付く)。
下山、避難小屋の左よりブナ林の中を北に下る。二つ目ピークではササ原になり展望が開ける。再びブナ林の稜線を歩くとカモシカ台分岐がある。帰りに寄る事にして二つほどピークを越すと意外と早く蠑螺ヶ岳に辿り着く。
中央に数個重なった岩がある蠑螺ヶ岳からは360度の展望が開ける(東に下る踏み跡を10mほど下ると展望の良い岩場がある。眼下に水島が望まれる)。西に若狭湾と眼下に原子力発電所の施設が見え、北には日本海が広がっていて敦賀半島にいることを実感する。岩に座り力うどんを食す。
ガスがかかり始めた蠑螺ヶ岳より往路を戻る。カモシカ台分岐で右折する頃にはガスもなくなる。右折して下ると直ぐに分岐があり右の尼ヶ池にいくが沼地のような小さな池だった。戻り逆方向に登ると大岩があるカモシカ台に立つ。ここからは360度の展望が広がる。十分に展望を満喫してから復路を下る。
余り期待していなかった今回の山だったが展望と自然林に恵まれて感謝する。