テクテク舟伏山(美濃)

舟伏山の花にリンク

みのわ平にて 山頂
山頂 ニリンソウが咲く登山道

平成16年5月2日 舟伏山(ふなぶせやま) 1040m 曇り

ガイド本【昭文社・関西の山歩き100選】

 四国の山に行く予定でいたが四国は曇りの予報。晴れの予報が出ている岐阜県の舟伏山に変更して展望と花を目的に出発する。
カーラジオからの気象情報によると岐阜県は晴れ。しかし車窓からの景色は靄がかかり伊吹山の5合目からはガスがかかる。青空は何処にもない。腹立たしい気分でラジオを聞く。

 岐阜市より国道256号〜国道418を走り谷合で右折して神崎へ。
神崎の集落に入るとお墓の脇に『舟伏山』の文字があり、林道入口には『崩落のため通行止め』の看板があった。あいの森に駐車して出発点の神崎登山口まで持参した自転車で戻るつもりだったが、変更して墓の前に駐車する。

4:30自宅〓185km〓8:05神埼登山口〓9:10桜峠〓9:45みのわ平〓11:30〜12:25舟伏山〓13:28展望所〓14:00沢出合〓30あいの森〓15:06神埼登山口  登・下山とも花の観察に時間費やす。(花画像約180と風景約80枚撮影する)

 神崎登山口(標示なし)より墓地内の階段を上がると貯水槽があり、つづら坂の急坂になる。迷う所もなく植林内の登山道を登る。日当たりのよい所にはクサイチゴやニガイチゴの白い花が咲いていた。登山口から12分ほどでモミの大木があり緩やかな稜線になる。2ツの石仏を通り過ぎると再びつづら坂になり、あいの森(東ルート)からの道と合流すると石仏のある桜峠に着く。

 桜峠で地元の夫婦と会ったので「イワザクラまだ咲いているだろうか?」と尋ねる。「もしかしたら残っているかも・・。」と、自生地を教えてもらい別れる。
自然林になると芽吹きした淡い緑の素晴らしい登山道に変わり花を捜しながらのゆっくりテクテクで汗も出なくなる。相変わらず谷を挟んで見える山は霞んでいるが、朝の腹立ちも少し治まってくる。

 みのわ平に着く。林床にはヤブレガサが自生するがカタクリの花は終り葉も殆ど枯れてしまっている。
再びつづら坂の急坂になる。途中で『水たまり』の標示があったので左折して50mほど行くと大岩の下にあったが見学するほどの価値はなかった。引き返し2度ほどジグザグに登ると上から「イワザクラが一輪だけ咲いているよ」と桜峠で出会った人が呼んでいる。わざわざ私たちが登ってくるまで待ってもらい感謝感激だった。私たちだけなら登山道から少し離れた岩場に気付かずに通り過ぎてしまっていただろう。しかし浮石があるので落石には注意が必要。

 ガスがかかるようになると緩やかな稜線になりニリンソウが群生する中に終わりかけのカタクリの花が寂しく咲く。山頂はもう直ぐなのだが、細君は花の観察に忙しい。特にスミレに注意しているようだったが、やっとエイザンスミレを発見する。

 広々と伐採された舟伏山頂上だがガスがかかり全く展望が効かない。多くのハイカーは天気予報に裏切られたと思っているようだ。天気がよければ能郷白山が間近に見え伊勢湾とアルプスの山々まで一望できるらしい。残念!

諦めて西の樹林へ下るとニリンソウが絨毯のように群生し他の花も多く自生するのでゆっくりしたテクテクになる。
途中に展望所があり南方面が開ける。展望所を過ぎ植林内に入ると少しでも遅れを取り戻そうと足早に下り、沢に出合う。
沢沿いに下るとあいの森西コースと東コースの登山口に出る。
あとは夏坂林道を下る。途中、崩落箇所があったが車がここまで入ってきていた(駐車スペースあり)。
神崎登山口に着くと車は少なくなっていた。私たちが一番長く山中にいただろう。


トップ

管理