テクテク稲村岳

山上辻 稲村と云えばキレット ブナ林と大日山 大普賢岳
孔雀岳・仏生ヶ岳・弥山 山上ヶ岳とレンゲ辻への稜線 大日山から稲村岳 大日山頂上
ブナ林 トリカブト 西の覗き レンゲ坂
レンゲ坂より大天井ヶ岳


平成15年9月14日 D稲村岳1726m 晴れ

 今年は冷夏だったのに、盆を過ぎると近畿地方は33度〜35度の猛暑が続く。高い山だったら涼しいだろうと今回の山に決める。

4:50自宅〓98km〓7:02洞川温泉センター駐車・出発〓7:20五代松新道登山口〓8:28〜38法力峠〓9:32地蔵さん〓9:45山上辻〓10:05キレット〓10:17〜37稲村岳頂上〓49キレット〓10:56〜11:05大日山〓11:30〜12:05山上辻で食事〓12:50レンゲ辻〓川瀬谷で10分休憩〓14:00林道終点〓24清浄大橋〓15:15洞川温泉センター着

 駐車場で標高800m以上、さすがに涼しい(19度)。温泉街の車道を歩き町の外れにある五代松新道登山口に着く。植林に入るとハガクレツリフネが咲いている。単調な登りが続き五代松鍾乳洞付近には白いトリカブトが群生していた。白倉山が左前方に見え出すと法力峠に着き休憩する。

 峠を過ぎると潅木の登山道で白倉山の山腹をほとんど変わらない勾配で登っていく。白倉谷を挟み樹木越しに観音峰・観音平が望まれる。一部で谷側に植林があるがブナの木が混じる登山道になる。

 お地蔵さんを左に見て過ぎると前方に大日山の岩峰が樹木越しに現われる(地図にあるドアミ付近だがドアミとは何のことか?)。そして岩混じりの道になってくる。
今日は涼しいので水場での補給は必要ないが、年中枯れることがない水場を気にしながら登るが分からなかった。いくつかの枯れ谷にかかる鉄の橋を渡り、一部クサリが付いたガレ場もあるがよく整備されている。

 稲村小屋がある山上辻に着く。新しくトイレ用の建物(有料100円)ができていた。山上辻から山頂まで食事禁止の看板がある。以前は小屋の小父さんもいたので、リュックを置いて山頂まで往復したが今日はいない。またリュックの盗難注意の看板がある。仕方なくリュックを担いで登ることにする。苔が青々したブナ林の道を登る。平坦な道になると前方に大日山がトウヒ・ブナの樹間から目前に迫る。シャクナゲの群生地を過ぎ、切り立った大日山の東面に付けられた平坦な登山道を難なく通り過ぎ鉄の階段を上がり振り返ると4年前の正月に登ったときのことを思い出す。その時、大日山斜面に降った雪が落ち道は雪だらけで階段の場所が分からず難儀した思い出だ。しっかりと階段の位置を確認しておく。 

 キレットに着く。深く落ち込んだ白倉谷の樹海、前方には金剛山が望まれた。右の大日山は帰りに登ることにして、直進する。稜線に出て右折して山頂を巻くようにして登る。

 三角点横の展望台に登り白倉谷、モジキ谷、神童子谷の三つの深い谷から迫り上がった稲村岳頂上に立つと、山深いところに来たのだと実感する360度が山・山・山・・。山頂で暫らく他のハイカーと山談義をする。

 キレットまで戻り大日山に登る。途中でリュックを置いてから登るが、以前のクサリ場の急登は無くなっており、稲村岳キレットの岩肌を見て、階段と橋を使って7分ほどで大日如来が祀ってある大日山に着く。以前は展望が効かなかったが少しは望めるようになっていた。

 山上辻まで戻り食事。いつもより早く食事を済ませてレンゲ辻へ。レンゲ辻まではブナ林が美しい緩やかなコースで食事後の歩きには丁度よい。始めは稜線南側の山腹歩きで、神童子谷へとブナ林が続き、ここでのんびりとしていたい思いになる。そして大日山・稲村岳がブナ林越しに見えている。

稜線を越すと北方面が開けて山上ヶ岳の西の覗き岩で修行している行者姿が数人見えている。そして川瀬谷の先には大天井ヶ岳望まれた。

 鞍部の女人結界の門があるレンゲ辻に来る。左折して急なレンゲ坂から川瀬谷の大岩交じりの道になり、左岸から右岸へと道標に従い下る。そして左岸から植林に入り、階段を下ると林道終点に下りてくる。

 前回は地道の林道であったが舗装されていた。知っておれば折りたたみの自転車を積んできて、ここに置いておけば1時間15分の洞川までの歩きが短縮できたのだが・・。

追伸:連休中のためか洞川温泉は混んでいたので入浴せずに帰宅。五番関トンネルを抜けて大天井滝を左に観て下ると川上村・杉の湯への林道と分かれて左折、『吉野・洞川線林道』を走る。この林道はまだ新しい林道で、奥駈道沿いに走っている林道で、行者さんもアスファルト道を歩かないとだめなようだ。
展望のよい林道で大天井ヶ岳から山上ヶ岳へと続く大峰の山々と西方面が開けている。途中で黒滝村へ下れるが直進すると青根ヶ峰直下に出てくる。ここからは吉野の上千本・中千本の狭い道になり走り難いが面白いドライブができる。
 桜井経由で奈良市内に入り食事してから帰宅する。自宅19:20

ハガクレツリフネ 白いトリカブト ツルニンジン シラヒゲソウ

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