テクテク迷岳・口迷岳

山頂へ 頂上より三峰山望む 頂上より口迷岳 U字になった稜線を歩く。

迷岳望む アカヤシオ 口迷岳より局ヶ岳


平成15年4月27日 A迷岳1309m・口迷岳1224m

4時40分に目が覚めて空を見ると今にも降り出しそうな天気。でも予報は晴れマークになっている。暫らくフトンの中で行き先を変更しようか迷うが行くことにする。
R166を走り、雲のかかった高見山を通り過ぎる。奥香肌峡ホテルスメール前を右折して、約500mほどで唐谷川に架かる橋を渡り唐谷林道に入る。林道の途中で飯盛山が横に見える付近に駐車する。

5:30自宅〓111km〓7:45〜58唐谷林道・駐車〓8:18唐谷林道終点〓50唐谷沢(最後の水場)〓9:33迷岳・飯盛山分岐〓9:58〜10:12布引分岐〓10:28〜32迷岳〓11:18〜58口迷岳〓12:50〜58迷岳〓13:12布引分岐〓30唐谷分岐〓14:02唐谷沢〓26唐谷林道終点〓40駐車地点に着く  18:00枚方

 林道から見える標高1000mを越す三峰山には雲がかかっている。もちろん迷岳山頂付近にもガスがかかっている。でも一部分に青空が見えているので、天気は回復しそうだ。
ヤマブキ・ウツギが咲く林道を歩いて林道終点に着く。ここから登山道に入ると直ぐに下流からの登山道と合流する。前方には2段になって落ちる大滝が新緑の樹木越に迎えてくれる。暫らくは渓谷美を楽しみながら快適な山行になる。
沢沿いの道は支谷に入り丸太橋を渡って唐谷に戻ると数段になって落ちる大滝が現われるが樹木が邪魔して全容は見ることができない。この大滝の上流で(大岩下に潰れた作業小屋がある。)唐谷沢に下りる。

 唐谷沢(奥の二俣)を渡り杉林内に入ると、つづら坂の急斜面を登る。花も咲いていない林内を休憩することなく、ひたすら足を動かして迷岳・飯盛山分岐の稜線に辿り着く。

シャクナゲが茂る稜線で布引谷からの風が吹き、汗ばんだ身体には冷たく感じたので休憩せずに歩くことにする。潅木の間を縫うように歩き1079mのピークを過ぎるとブナ・ヒメシャラ等が茂る稜線になり、前方には樹木の間から迷岳、左には口迷岳が見られるようになる。残念ながら新緑には早すぎたがミツバツツジが咲き、小鳥の囀りを聞きながら歩く。
潅木下にミヤマシキミが群生して甘い香りの白花が咲く(秋に赤い実をつけるが有毒)布引滝分岐に着く。風もなく陽が差し込んで温かいので、ここでコーヒータイムにする。

 喘ぎながら岩場の急坂を登り二等三角点の迷岳に着く。ブナの木・カエデ等に囲まれた山頂だったが、北にはなだらかな稜線の三峰山。西には高見山から国見山・明神岳・桧塚の山々が望まれた。山頂は林道終点に駐車していた年配者だけだった。
目印のテープに従い東へ下山して口迷岳へ。U字状の地形になった桃ノ木平は思っていた以上に素晴らしい稜線の原生林で高木のブナの木・カエデ・ヒメシャラ等が茂る。時期を変えてもう一度訪れたいと思う。
稜線の南側にいくと池小屋山方面から大台ケ原に続く台高山脈が見渡せて山深さを感じさせる。また南東方向には太平洋が霞ながらも望めた。北側に移動すると眼下に奥香肌峡が見え中央に三峰山がドッシリと鎮座し、左には鎧岳などがある室生火山群が見え、三峰山の右には栗ノ木岳・局ヶ岳へと高見山地の山並みが続き伊勢湾も何とか見られた。また陽の当たる岩場には二株だけだが早咲きのアカヤシオが観察できてラッキーだった。
4組のヤチ山谷林道からのハイカーとすれ違い、最後の登りもひと登りすると口迷岳に着く。

U 字状の地形をした口迷岳頂上で移動しながら展望を楽しんだ後、ブランデーのお湯割(ビール忘れる)で乾杯してから煮込みうどんを食べる。

往路を戻るが、初めはアルコールの酔いと満腹のため小さな登りでも心臓がドキドキするが、意外と楽に迷岳に戻って来られた。そして僕らが最後のハイカーになった迷岳山頂から下山する。
今日は選挙投票日なので奥香肌峡温泉には入浴せずに帰宅する。

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