テクテク天ヶ岳・水井山・横高山・比叡山

鞍馬寺 鉄塔下より愛宕山方面 鉄塔下、霞む琵琶湖・鈴鹿山地 鉄塔下平成8年4月撮影。琵琶湖
寂光院前の黄葉 玉体杉 玉体杉より比良山方面
雲母越え付近より天ヶ岳、下に大原と右に水井山・横高山 雲母坂より梅谷の素晴らしい黄葉 雲母坂より梅谷の素晴らしい黄葉


平成14年11月17日 鞍馬〜A天ヶ岳788m〜大原〜水井山794m〜横高山767m〜B比叡山雲母坂

 地図【京都北山1】

例年より7〜10日早い黄葉と久しぶりの晴天になった週末が重なる。でも標高1000m級の山は残念ながら黄葉は終わっているようだ。道路は渋滞しそうなので、電車で近場の低山にする。

予定では鞍馬〜天ヶ岳〜翠黛山〜江分峠〜鞍馬に戻る予定でいたが、電車での山行なので引き返すことは無いと欲張り今回のコースに変更する。  

6:31牧野駅〓8:00鞍馬駅〓27百井谷林道出合〓9:41百井峠〓9:56〜10:15鉄塔下bX2(軽食)〓10:24〜26天ヶ岳〓33百井峠・大原分岐〓11:02小出石分岐〓11:29翠黛山分岐〓50寂光院〓12:10三千院〓5分間軽食〓13:16仰木峠〓?横川中堂分岐〓41水井山〓14:10〜33横高山よこだかやま〓14:46玉体杉〓15:20釈迦堂〓15:37根本中堂・雲母越え分岐〓16:06『ケーブルひえい』のりば〓17:02雲母坂登山口〓30修学院駅〓18:30牧野駅

 紅葉のトンネルを抜けると鞍馬駅に着く。静寂な鞍馬寺山門の紅葉を観ながら通り過ぎ、鞍馬川沿いの車道を歩いて百井谷林道に入る。気温は1度、やっと体が温まり薄着になって谷の奥部まで続く地道の林道を歩く。

登山道になって30分ほどで車道(R477)に飛び出し右折、数十m先の百井峠に登山口があるが、少し手前の関電の巡視路を登ることにする。

尾根沿いに歩くとbX2の鉄塔下に着く。ここからの展望がよく東には琵琶湖、遠くは鈴鹿の山々まで望まれる。北には比良の権現山だがアッと云う間に雲が懸かってしまう。西には北山の山並みが広がり愛宕山からポンポン山へと続く。南には間近に天ヶ岳が見えている。暫らく展望を楽しみながらココア・パン・ゆで卵を食べる。
鉄塔より直進すると百井峠からの登山道と合流、直ぐに大原・天ヶ岳分岐がある。右折して天ヶ岳まで往復する。

 展望の効かない天ヶ岳頂上なので、早々分岐まで戻り大原方面へ下るが、ここまでのコースで綺麗な紅葉を観ていないので大原の里に下りたくなる。大原からバスで帰るとなると渋滞しそう、比叡山に登って(16時着の予定、ケーブルで下ることにする)帰ることに決める。
整備された登山道を大原に下る。樹木越しに見える山肌の黄葉、所々にある登山道の沿いの黄葉を観ながら下る。多くのハイカーとすれ違うようになる。小出石分岐、そして翠黛山分岐の道標を過ぎると水音が聞こえてきてミチバタ谷の林道に降りてくる。林道を10分ほど歩くと鮮やかな紅葉が見え出すと寂光院に着き東海道自然歩道と合流する。

自然歩道(参道)の人込みの中を歩き、途中で栗おこわを1パック買って(400円)歩くと田園風景の遠方に比叡山が見える。国道を横切るが渋滞は始まっておりバスターミナルは賑やかだった。思うように歩けない店先の参道を歩き三千院を通り過ぎる。東海道自然歩道を忠実に歩くが、遠回りしているようだ。でも紅葉は素晴らしかった。

人込みを抜け出した場所で、先ほど買った栗おこわで軽く腹ごしらえをしてから仰木峠への登りにかかる。残念ながら杉林の薄暗い自然歩道だった。
自然歩道は大原戸寺からの『京都一周トレイル』の登山道と合流して、登ると仰木峠に着く。

仰木峠からは樹木越しに琵琶湖が見えているが先を急ぐ。不安なので、すれ違うハイカーから情報を聞きながら登る。横川中堂分岐に来る。自然歩道は横川中堂に下るが、右の『京都一周トレイル』コースを選ぶ。小さなアップダウンの尾根道を歩く。横川中堂からの鐘の音が聞こえてくるが車の騒音も聞こえてくる。

展望の効かない水井山に着くと1人のハイカーがコンロで食事していた。リュックを軽くしたいが、次の横高山で食事することにして通り過ぎる。急な下りにかかると樹木越しに比叡山の展望台が見えたが、大原から見えた比叡山と距離が変わらないように思えショックを受ける。

意外と早く、そして楽に展望の効かない横高山に着く。食事にするが今回のメニューはぜんざい。疲れきった体には甘すぎて食べ辛いが、無理やり餅と一緒にお腹に入れる。

早々、横高山から下山すると、再び横川中堂からの自然歩道と鞍部で合流する。比叡山方向から鐘の音が聞こえて来るようになり何故か心に落ち着きを取り戻して、小さなアップダウンを繰り返して峰道を歩く。蓬莱山から琵琶湖方面が見渡せる展望の良い玉体杉(御所に向かって天皇のご安泰をお祈りする)と云われる大杉を過ぎて、奥比叡ドライブウェイ沿に歩いて比叡山へ。モミの木が群生する稜線を過ぎると車道を潜り釈迦堂等のある聖地に入ってくる。足の疲労が出てきて参道の石段を上がるのも苦痛に感じるようになってきた。

車道に架かる橋を渡ると東海道自然歩道(根本中堂から坂本)・京都一周トレイル(雲母越え)分岐に着く。
迷ったが右の雲母越えを選ぶ。雲母越えをすると北側に開けた所があり、天ヶ岳から大原・水井山・横高山と今回のコースが一望できる所があったが日が暮れてきたのでゆっくりできない。人工スキー場の横を通りケーブル乗り場へ降りて行く。ケーブル料金を見ると大人500円だった。我慢して歩いて下山することにして外食代の足しにする。

 ケーブル乗り場の左に雲母坂への下山道があったが『修学院まで2時間』と書かれている(1時間で下山)。2時間はケーブルに乗せるために書かれているのだろう。下りになると益々足に負担がかかる。どうも豆が出来ているようで痛い。途中分岐があり直進の曼殊院を選び京都一周トレイルと別れる。
更に下ると比叡山では杉が多く素晴らしい黄葉は観られなかったが、修学院の上部にあたる梅谷が夕日を受けて見事に黄葉しており谷全体を黄金色に染め暫し見入る。
雨水の浸食によって深く抉られた雲母坂を下る頃になると日が沈んでしまう。懐中電灯を出して準備するが使用せずに音羽川に降りて来られた。足を引きずるようにして修学院駅へ向かう。

トップ