テクテク五台山

独鈷の滝 山頂より加古川が流れる 登ってきた谷

平成14年6月2日 五台山 654m 晴れ

【大阪周辺の山250】

今回の山は「誰にも会わない静かな山行だろう」と計画を立てる。R372から多紀アルプスの三岳も見えない霞みよう。こちら方面に来ると、こんな天気ばっかりだ。展望を諦めて運転する。県77〜県306〜R176〜県7を走りバス停『香良口こうらぐち』で右折すると『五台山まつり』の幟が数十本立っている。一直線に伸びる車道を香良谷川沿いに走ると突き当たりに数箇所駐車場があった。

5:30自宅〓105km〓7:28〜38駐車場〓47〜50独鈷どっこノ滝〓7:58不二ノ滝〓8:42小峠〓5分休憩〓9:10五台山・小野寺山分岐〓16〜23小野寺山〓9:32〜10:18五台山〓10:55鴨内峠〓11:12鴨内谷出合〓45鴨内集落〓12:45駐車場着  15:15枚方(亀岡IC〜沓掛自動車道利用)

 香良谷川沿いに歩き、岩滝がんりゅう寺渓谷を進むと『五台山まで2km』の表示。岩滝寺は小高い所にあるのか気付かずに通り過ぎてしまう。谷のせせらぎに朝靄がかかる静かな渓谷を歩いていると、岩壁に隠れていた独鈷ノ滝が急に現れた。落差15mの直瀑だが静かに滝壷に落ちていく。滝前の石段を上ると不動明王を祀る洞窟があり見上げると巨大な岩壁であった。独鈷ノ滝の上部に上ると不二ノ滝の標示があったので谷へ下る(往復5分ほど)。でも滑りやすい岩場なので、滝が見えるところまでにして引き返す。
不二ノ滝を左下に見て、登山道を歩く。沢は枝分かれするが、しっかりした道と道標に導かれて登って行く。『五台山まで1100m』の辺りから植林内の斜面をジグザグ登るようになる。支稜線に登り着くと『小峠』の標示があった。左手はマツ林・右は植林の稜線を登って行くと、稜線から離れて植林内の急斜面の山腹を歩くようになる。斜面を見上げると大岩が見える。ここで一服する。
休憩後、身体が楽になったように思える。ひと踏ん張りで五台山・小野寺山分岐の稜線にでる。五台山は左だが、右に登って小野寺山に登る。

 自然林が左に広がり、右は植林だが緩やかな登山道端にはシャクナゲが100m程続いて群生している。分岐から5分程で小野寺山に着く。頂上には方位盤に山名が刻まれていたが生憎の霞んだ天気で多紀アルプス・千ヶ峰などは薄っすらと肉眼で確認できる程度だった。

 分岐まで戻り植林の道を登り返すと五台山頂上の文殊菩薩が迎えてくれる。二等三角点の山頂からの展望は良いが、幾分良くなったが靄が懸かって遠望はできない。眼下には加古川と登ってきた谷間と稜線が見える。
登ったとき、先客の中学生2人がいただけだったが、ベンチに座り食事していると、だんだんと増えてくる。下から単調なエンジンの音が聞こえてきたので、鴨内峠へ下山することにする。
少し下ったところで、荷物を積んだミニ農作機が上ってきた。「今日は五台山祭りで、記念登山に紅白の餅を配るから持って帰ってくれ」と言われて、再び頂上に戻る。山頂でイベントがあるらしく荷台には他にも色々と積まれていた。

 一番に紅白もちを戴き、再び鴨内峠へ下山する。園児ぐらいから70歳以上の人たちが登ってくる。殆どが山登りの経験がないようで辛そうに登っている。周りの風景よりも子供たちの表情を見ながら下る。鴨内峠に着くまでに200人程とすれ違う。餅は200個用意されていると言っていたが・・。餅は遠慮すべきだったと後悔する。「早いですね。ごくろうさん」と声をかけられながら下る。地元の人と間違われているようだ。

 鴨内峠に着くと小学生4年生ぐらいの女の子4人がベンチに座っていた。峠で鴨坂から登って来た人たちと別れて左の鴨内へ下るのだが、鴨坂と鴨内の中間に親不知(604m)へ登る稜線があった(2時間半)。
左折して鴨内へ下ると静かな峠道になる。危険箇所もなく鴨内谷出合に下りて来る。少し下り右岸に渡ると林道に出合い川沿いに下る。再び橋を渡ると舗装された林道になり、やがて鴨内の集落に入る。陰になる物がない暑い車道を歩き、コピーの地図を頼りに一番近そうな道を選んで駐車場まで戻ると周りは車だらけだった。

とっぷ