テクテク恵那山

馬籠より。左から歩いた稜線。岩肌が露出している個所が天狗ナギ付近かな

鳥越峠より山頂望む。 迫力のある恵那山 ダケカンバの森 御嶽山望む

天狗ナギ バイカオウレンが群生する針葉樹の森。急坂が続く。 非難小屋裏の展望のよい岩場だが・。
広い山頂。 天狗ナギより霞む南アルプス方向。 バイカオウレン
オノエラン

平成14年5月26日 恵那山 2191m 晴れ

【関西の山歩き100選 】

京都南IC(帰りは京滋バイパス)〜中津川IC〜R19〜県道7号(地図では43号?)を走り温泉のレジャー施設(名前忘れる)と中津川市神坂(みさか)公民館を右に見て1km程走るとケヤキ平運動場・神坂峠の道標のある所から橋を渡り林道に入る。カーナビでは林道が枝分かれしていて迷わないかと心配したが(僕のナビでは道路標示するが道案内しない)、枝道の林道にはゲートがあるか、または未舗装だった。ケヤキ平運動場を過ぎると林道は少し狭くなって『強清水』に着く。ここにはトイレとあづま屋内に登山届箱がある。そして登山口があったので登山届を出して登行準備をするが目的地の神坂峠ではない。
再び車を走らせると登山道は時々林道を横切って延びている。『強清水』から約3km走ると大檜駐車場があり最後の登山届箱と書かれてあった。100台ほど車が置けそうな所に3台の車があった。更に車で上がると(大檜から300mほど)『恵那山・鳥越峠』の道標があり、向かい側に3台ほどの駐車スペースがある。まだ空いていたので峠には行かずに、ここに駐車して登ることにする。

3:35自宅〓254km〓6:55大檜駐車場からの登山口〓7:17鳥越峠1550m〓8:08〜13大判山1696m〓10:07分岐   〓30〜35避難小屋〓10:45〜11:25恵那山頂上〓11:54分岐〓14:30〜33林道出合〓38〜15:00強清水〓15:25〜52馬籠   PA恵那峡で食事後帰宅  19:15枚方

 少し窪んだ所から登山道に入ると、直ぐにガレ石混じりの小さな涸れ谷を登る。途中で谷と別れて右へ、原生林の斜面をジグザグに登る(オノエランが咲いていた)と鳥越峠に着く。道標には『神坂峠まで60分・強清水への林道20分』とあった。僕らは片道で40分前後近回りしたことになる。

 鳥越峠からは恵那山が見えているが、なだらかな頂上なので最高点が何処なのか分からない。峠からは稜線の南側を歩きダケカンバが混じる自然林の平坦道になる。昔、馬そり道だったのか登山道にはヨコ木が残っている。
明るいダケカンバが群生する道から稜線に出たところがウバナギで北方面の崩落が激しく岩肌が露出している。でも展望が良く、北には霞んでいるが御嶽山、右奥には乗鞍岳が望まれる。風が通り汗ばんだ体を冷やしてくれる(約14℃)。
クマザサが茂る登山道にヤシオツツジ・1コシアブラが茂る明るい稜線、蕾の硬いシャクナゲが茂る薄暗い稜線、ダケカンバの新芽が美しい稜線と変化を繰り返し登っていく。

 大判山頂上に着く。360度の展望が広がる。東には南アルプスの稜線が望まれる。天気が良ければ北アルプスも望まれるだろうが今日は乗鞍岳が何とか肉眼で見られる程度だった。しかし前方にどっしりと横たわる恵那山の展望は迫力満点だ。菓子パンを半分ずつにして食べ、暫らく休憩する。

前方に見える恵那山への稜線を下る。「アップダウンがキツイのでは」と心配していたが大判山からの下りが一番長く、大したことはなかった。後の2回は少し下るだけで下山時には大変楽に感じた。

 1820のピークを越すとアスナロ・スギなどの樹木が多くなり北斜面は崩落している。この辺りが天狗ナギと云われる所だろうか。北側の旧登山道は通行止めになり、南へ移動した登山道が出来つつある。急登に備えて展望のよい所で休憩して、おにぎりを一つ食べる。
やがてシラビソ・コメツガ等のマツ科の樹木が群生するようになるとガレ石の長い急登が始まる。苔が生える林内にバイカオウレンが群生している。今までに観たバイカオウレンは日当たりの良い場所に咲いていたのだが?

 下山のハイカーとすれ違うようになる。尋ねると朝4時半〜5時に登ったと言っていた。又後から登って来たハイカーにも抜かれて行く。追い越したハイカーは、いなかった。100名山なので、今までとはチョット違った山歩きなのかな〜?

 喘ぎながらやっと分岐に着く。ここからは山頂まで、なだらかな稜線を歩く。苔の生えた林内ではバイカオウレンが咲き乱れイワウチワ・ショウジョウバカマが時々咲いている。何処から登って来たのかハイカーが多くなると山頂避難小屋に着く。避難小屋近くにある岩場に上ってみるが朝よりも霞みが酷くなり期待した富士山は見ることができなかった。
苔からクマザサに変わりシラビソ・コメツガ等の樹林内を歩いて山頂をめざす。大台ケ原を思い出す風景だった。

 展望の効かない広い恵那山頂上に着く。お尻を下ろすのに良い木があったので、ここで食事にする。2広河原コースから40人の団体が登って来て、頂上は賑やかになる。会話を聞いていると大阪のオバチャンだった。僕らはグループが去るまで静かに食事するが・・。去ったあとは大阪のオッサン(僕)がうるさくなる。

富士山が見られなかったのが残念だったが往路を戻る。林道に出るとタクシー10台ほど峠へ走っていった。直ぐに車に乗り強清水で帰り支度をする。

中山道宿場町・馬籠により見学する。駐車場(無料)からは、登った稜線と恵那山が望むことができた。

1下山時、群馬県の男女4人グループがコシアブラの新芽を採取していた。御浸・天ぷらにすると美味しいと言っていたので僕らも採取する。翌日天ぷらにして食べる。何の違和感もなく美味しく食べた。※2 昨年10月に出来た広河原コース。神坂峠を越して2〜3km園原へ下る(5月現在、園原からは通行止めになっているらしい)。登山口には駐車スペースあり、本谷川を渡り、展望の良い尾根道を最短距離で恵那山に登る。新コースなのでササの切り口が尖っており注意がいるらしい。また広川原コースを登り神坂コースを下って鳥越峠で右折して林道に出るハイカーがいた。

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