テクテク迷岳

蓮ダムより。塩タ岳 栗ノ木岳、焔ヌヶ岳が見え始める 山頂直下のブナ林 山頂の樹氷
山頂にて 高見山 明神岳・中央・桧塚
 艶無山と国見山
唐谷林道より飯盛山



平成12年11月19日 迷岳(まよいだけ) 1309m  1℃   晴れ時々曇り

BOOK【三重県の山・関西の百名山】

暗闇のR166を走る。蓮はちすダム・スメールの標示を見損ない宮川方面へ走ってしまい引き返す。蓮川を渡りバス停スメール方向へ、河川広場になっている唐谷川の左岸を走る。やっと明るくなり始める。唐谷川を渡る手前の駐車場に車を入れる(橋を渡れば唐谷林道へ)。川上には飯盛山(?)が見えている。

駐車場にはテント泊まりの登山者がいたので山の情報を聞く。 往復する予定だったが今回のコースに変更する。ガイドブックでは登り5時間とあったが、3時間で登れると聞き時間に余裕が持てそうだ。

4:15枚方=6:15〜25駐車場=7:15〜20鞍部=7:45〜50 *809mピーク=9:00唐谷林道分岐=9:35〜10:55迷岳=11:25唐谷林道分岐=12:00唐谷出合=12:25林道終点=13:05駐車場

 登山口は橋手前の左岸にあったが標示はなかった。橋から2〜300m川沿いに行くと、木に巻かれたテープに『登山口』と書かれている。植林内の急坂を登る。頭を上げて見上げるとバランスを崩して落ちそうになる急坂。杖を利用して前に重心を置いて小尾根を登ると狭い尾根状になり木や根を握っての登りになる。やがて主稜線の鞍部に登りつく。すこし休憩するが北風が強く汗で濡れた服では体温が奪われる。セータを着てから出発するが顔が冷たい。

左折して駐車場から見えていた飯盛山へ、やせ尾根を登る。落葉した木々の間からは右に蓮ダム・高見山。背後には三峰山。左に局ガ岳・眼下に唐谷川が見渡せるが思っていた以上に険しい岩場の登りになる。テープがなければ登山道とはおもえない岩場だ。ガイドブックには、こんなに険しいとは書いていなかったのに。

四点確保では動くことが出来ないが、どの1点を動かして3点確保で登ればよいか考える岩場。杖が邪魔になり、カメラを出す余裕もない。一つ目のピークを越し,緩やかに少し下ると、また険しい道になる。(下山に利用していたら登り以上に時間がかかるだろう。)二つ目のピークに立つと飯盛山の標示。しかし高度計を見ると810m?飯盛山は930m。
                                          

険しい道から急坂に変わり木々の間を縫うようにヤセ尾根を登る。
黄葉は終わっていたので見晴らしは結構よい。前方には時々、樹氷で白くなった迷岳が見え始める。シャクナゲが現れ高度は1000m前後になっている。どれが飯盛山か判らずに5・6個のコブを越えていた。

緩やかになった所で唐谷林道分岐(東斜面スギ林)に着く。分岐から少し下ると広い尾根になりブナが自生する尾根歩きが頂上まで楽しめる。

広い迷岳頂上だった。樹氷は朝日が当たり音を立てて落ちてくる。頂上はテントを張っていた3人、鞍部で追い越された男性(2時間で登る)、そして下でテントを張っていた3人が遅れて登ってくる。

展望は木々の間から西に桧塚・明神岳・国見山・高見山・そして北に三峰山から局ガ岳へと続く。稜線を南に少し下ると池小屋山・大普賢岳・八経ガ岳・大台ケ原の山々が樹木越しに見られた。

頂上付近は迷い易いので迷岳と名が付けられたらしいが、僕にはどのルートで登ろうかと迷って付いた名前だと思える程、いい所だ。今回よりリュック(冬季用)を大きくしてコンロ持参、誰もいなくなった頂上で、ウドンと雑炊を食べる。

下山。唐谷林道分岐まで戻り右折、スギ林内を下る。味気ないコースだが飯盛山への下山よりは安全である。下山道はしっかりとテープが付いており安心だ。唐谷出合に下りてくると沢を渡り小屋前(平成15年には倒れていた。)を通り下る。部分的にある黄葉と渓谷を楽しみながら下ると落差の大きい滝に出合うが全容が見えない。一度、支谷に入り沢を渡って唐谷に戻ると,先ほどの滝と変わらない落差のある滝に出合う。この辺りの渓谷が一番良かったが直ぐに唐谷林道終点に出る。林道に出ると唐谷を挟んで朝登った稜線が見ながら下ると遊園地(フレッシュパーク)があり、右に迂回して下ると朝の駐車場に着く。

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