テクテク猪背山

平成12年3月12日 猪背山いのせ 559m 曇りだけど大雨

本【京阪神ワンデイ・ハイク】

前日昼頃より雨が降り始める。日曜日は回復に向かうと。でも朝5時まだ雨が降っているので寝る。6時も又、寝る。七時前に準備にかかる。

 県3(宇治川ライン)から422号走る。やがて湖南アルプスの山々が見え出し、山の上部は白くなっている。脇出バス停の少し先で信楽川を渡ると、すぐに富川会館がある。横の林道に駐車する。

7:30自宅〓43km〓8:45富川会館〓10:15〜22間違った猪背山頂上0℃〓11:15再度、間違った猪背山頂上2℃〓11:35猪背山頂上〓12:35着

会館裏、林道よりの竹林に登山口があるが標識はない。すぐに雪が見え始め、雪が大粒の水滴となって落ちてくる音が耳障りでイライラしてくる。雑木林の登山道には雪の重さで小枝が垂れている。靄がかかり空と同じ色。ガイドブックにあるお地蔵さん、山ノ神が祀られている所も分らずに登る。積雪10cmほどの雪道になり、分り辛い道になる。落ちてくるのも雪になり静かになるが、時々「ドサァ」と落ちてくる。

やがて、やたらとテープが付いた尾根に出る。真っ直ぐ尾根道を行く(間違い)。しっかりした尾根道だがテープが極端に少なくなり不安なる。引き返すが間違った所はないと確信して再度登り返すとカマボコ板ぐらいの大きさに『猪背山』と書いたのが2ツ吊ってある。でも、おかしい。本では南に歩いて頂上に到達するが、今回は東に歩いて頂上に。雪が落ちて食事できないので、山名板を信用して南尾根を降りる。テープはないが、木にペンキ跡が時々ある。伐採された木、雪、急坂で下るのが困難になる。立木を握ると「ドサァ」と雪が落ちて頭から被る。首から雪が入ること数回、尻餅も数回。20分ほど下り送電線が見えるところまで降りて来ているが、引き返すことにする。でも「ここまで降りて来ているのに」と思うと・・・。再度降りる。谷が見えるところまで下りるが、水を含みボロボロになりかけた地図を見るとコースを間違っているようだ。やっぱり登り返すことにする。上着だけ雨具を着ていたが、全てが『ビショビショ』になっていた。おまけに雪が溶け始め大雨のようになり、時々『ドサァ』と塊がおちてくる。

空腹だが食事も出来ない。休むと寒い。往路を戻るが、やたらとテープの着いたところを通り越してしまい、雪を被った三角点に着くが、ここが本当の猪背山頂上とは、暫く理解できず、道に迷ったと思う。納所への道はあるが脇出(出発点)に戻りたい。頭の中はパニックなっている。もう納所に下りる元気はなくなっていた(コピーしてきた地図はボロボロになり、地図なしで下山したかった)。細君が「テープがあった所まで戻ろう」と、またまた引き返すが数分のあいだに尻餅2回。冷静さを失っていた。道を捜す。「あった!」雪で分り辛いが斜面に細い道があった。やっと地図と頭の地図が一致する。

登りと違い立木の雪は、殆ど落ちて登山道が広く感じて「又間違ったかな?」。でも足跡が残っており安心する。防寒用の手袋から水滴が落ちる。微風が吹くだけで冷たさを感じる。体全体が冷たくなっている。休まずに下りる。

無事に下山する。体が冷え切って体が動かない。着替えるのも大変だった。  

里山感覚で登り大変な目に会う。忘れられない山行になる。

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