テクテク三ノ峰

三ノ峰
六本桧付近より荒島岳 登って来た稜線 剣ガ岩
ニッコウキスゲ 三ノ峰頂上 別山見えず

平成11年7月25日 三ノ峰 2128m 曇りのち晴れ 270km 平成13・5作成

花の白山にも登りたいが先ずは前衛峰の三ノ峰にトライ。ガイドブックでは、登り5時間以上になっている。6時に登り始め11時半までに着かなかったら諦めることにして前夜自宅を出る。福井ICで降りR158を走る。県道174号出合いに注意しながら走るが車も殆ど通らない。少し不安な気持ちになる。174号に出合いホッとするが、県道は真っ暗闇、時間が経つにつれ不安になってくる。不安が頂点に達するころ上小池駐車場に着く。40台ほど入る駐車場(無料)に13台目に駐車する。すぐに仮眠するが4時ごろから7〜8人のグループが準備を始めて寝むれなくなる。

23:00自宅⇒2:30上小池駐車場〓4:45起床〓5:30登〓47登山口〓6:04山越跡〓6:53〜7:00 六本桧〓8:00剣ガ岩〓9:35〜10:10非難小屋(食事)〓10:21〜23三ノ峰〓11:47剣カ岩〓12:35〜42 六本松〓13:45上小池駐車場

一昨日、北陸地方梅雨明けだが駐車場から見える山は雲がかかっている。駐車場にはモダンなトイレがある。だんだんと賑やかになり僕には聴き慣れた北陸訛りの声が飛び交っている。5時頃、管理している人だろうか駐車場の整理と登山届の用紙を配っている。トイレの横にあるリサイクルされた電話ボックスに登山届を出して出発する。

打波川へ降りて行く途中水場があり(帰り股ずれしてここで行水する)、明るくて広い林道に出る。先を行くハイカーを見失わないように登山口まで付いて行く。
林道の途中に小さな立て札に登山口の標示があった。林の中に入ると、いきなり急坂、寝不足のためか身体が重く感じ汗がよく出る。

山越跡に着く。ベンチがあるが誰も休憩せずに登る(僕は休みたかったが)。相変わらず身体が重いが六本桧に着く。桧が六本あったか数えていないが岩の上に腰掛けて休む。南方面が開け、車で登ってきた谷道の先には荒島岳、更に遠方には両白山地が望め、眼下には上小池キャンプ場が見える。
5リットル近くある水の内2リットルを細君に持ってもらう。細君のリュックには食料も入っているのでかなり重くなってしまう。

ここからは稜線歩きで少しは楽になるだろうか。暫く自然林内を歩くが、やがて展望が開け木陰の無い登山道になる。しかし山頂付近はガスがかかっている。
稜線上に岩場でコブのようになっている所が見えている。おそらく剣ガ岩だろう。先ずは剣ガ岩を目標に登る。他のハイカーと同じようなペースで登る。僕だけでなく他の人も辛そうに登っているので、本来の調子に戻ったようだ。花も見え出し適当に観察のため立ち止まれるので助かる。
剣ガ岩手前に木陰がある。今は曇っているので有り難みがないが、日が照りつけた下りはオアシスのような場所だった。

剣ガ岩に立つ。下からは目立つ岩だったが、上に立つと稜線の一部にすぎない。この辺りからは花が多く咲き、山頂まで途切れることなく咲いていた。
急坂ではないが連続して続く坂道、花の観察を理由に適当に休む(下りは楽に降りられるが)。黄色・白・ピンク・紫と色取取の花が咲いている。上のほうに豆粒ように見えるハイカーを見ると「あそこを登っているのが我々だったら」と思い、下に見えている人には「がんばれよ」と。初めての山で仲間がいると気分的に楽に登れる。

ガスに追い着くとケルンのある非難小屋に着く。今朝は泊まりのハイカーで満員だったらしい。少し降りた所には残雪と水場があるが非難小屋が近いので水は遠慮する。

 休まずに頂上に登りたいところだがガスがかかっているので、頂上を監視しながら食事にするがガスは切れそうで切れない。リュックを置いて三ノ峰頂上に登る。丸っこい頂上の三ノ峰だ。一瞬、別山が見えかけるが次の雲が流れてくる。

残念だが下山する。途中からガスが切れて日が差し込む登山道を下る。日傘か麦藁帽子がほしい天気になる。背後には三ノ峰が姿を現していたが別山方向は雲の中で見ることは出来ない。でも雄大な景色と花を観ながら下る。

メタカラコウ・シモツケソウ・クガイソウ・アザミ・ヤマハハコ・ハナチダケサシ・オトギリソウ・クチバシシオガマ・ヒヨドリソウ・ニッコウキスゲ・シキンカラマツ・ハクサンシャジン・ギボシ・タカネマツムシソウ・キンバイソウ・ハクサンオミナエシ・タカネグンナイフロ・ハクサンフウロ・コオニユリ・ミネウスユキソウ・テガタチドリ・タカネナデシコ・カライトソウ・エゾシオガマ・ミヤマコウゾリナ・ネバリノギラン・ハクサンシャクナゲ・などが咲いていた。

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