テクテク池木屋山

歩道橋 奥の二俣 新緑が綺麗だった
頂上近く 山頂にて
高滝            高滝を巻いて下山

平成11年5月16日 (いけ)木屋山(ごややま)m 曇り 115q

平成9年8月、猛暑の日に中、滝見物をしながら奥の二股まで2時間40分もかかって渓谷を歩いた。あの時から池木屋山に登りたいと思っていた。前回を参考に所要時間を計算すると往復で8時間前後になる。日帰りでは無理か?今回夢を叶える為に気合を入れて登ることに。もし11時までに頂上に着かなかったら引き返すことにする。

蓮ダム湖畔の県道569を走り蓮川左岸に入ると宮ノ谷の標示。橋を渡り荒れている林道を奥まで入る。

3:50枚方〓6:05宮の谷林道終点〓46風折の滝分岐〓7:00〜03高滝〓8:02〜05奥の二股〓9:30〜10:20池木屋山頂上〓11:35〜45奥の出会〓12:03〜05ドッサリ滝〓50〜13:05高滝〓13:55着

 前夜に車中泊まりの男性が先に山に入る。犬飛峡はパス、鷲岩の標示があるが、どれが鷲岩か分からずに登る。高滝まで高度を200m上げるだけだが、アップ・ダウンを繰り返しで、登っている感じがしない。前回は歩道橋が破損していて沢を歩いたが今回は岩肌に新しい歩道橋が付いている。他の歩道橋は使用できるが付け替えられていくようだ。

歩道橋を渡り右岸に移動すると左から風折谷出合い、高滝への道を辿る。大岩が谷を埋めて険しさを増して高滝の前に出る。大岩の上で小休止。大きい滝だ。

 左岸に渡り高滝を巻いて登る。先に出発した男性が上部にいない事を確認してから取り付く。落石、滑落には十分に注意がいる場所だ。高滝の全景が中間辺りから見られ凄い音で滝音が聞こえてくる。更に登り振り返るとV字になった深い谷が望まれる。 高滝の直ぐ上部には可愛らしいネコ滝があるが帰り時間と体力に余裕があれば寄ること(帰り寄らず)にして頂上をめざす。平坦なった沢道になり、急にお腹が空いてくる。10分ほど休憩しておはぎを食べる。

ドッサリ滝の滝音が聞こえ出す頃(帰り寄る)、巻き道にかかるが、ここも滑落には注意がいる。滝の上部に上がると(ドッサリ滝は見えない)奥の二股までは緩やかな道が続く。

 登り始めて約2時間、予定より早く奥の二股に着くと、休憩していた男性が出発する。少し間隔を開けて沢を渡る。沢と沢のあいだにある登山道を登り、もう一度沢を渡ると、尾根に取り付く。
想像以上の自然林だった。ヤセ尾根に根が露出した新緑のトンネルが続く急坂を登るとシャクナゲが群生しピンク色の花が咲く。トンネルの上部で男性が見えるが追い着かない。
高度を増すとトウヒ・ヒメシャラ・ブナ・コウヤマキ等の大(高)木のヤセ尾根に変わる。高木地帯を過ぎるとヤブデマリの白い花・これから咲くシロヤシオ、ピークを過ぎたアカヤシオが生える中木地域になる。更に登ると尾根は広くなりブナ林が現われ、丈の低いササ原になると展望が開ける。しかし霞んでいて展望は諦める。気持ちよくササ原を登っているとカミナリが鳴る。空を見るが雷雲はない。錯覚?(地震だった)

朝起きた時から気合が入っていた為か予定より早く池木屋山頂上に着くが、残念ながら展望が効かない。縦走路の間にあるためか何故か頂上の感じがしない。

静かな頂上でゆっくりと食事をしているとコガラが細君の帽子に飛んでくる。細君、虫に間違われたかな? 自然が一杯だ。

満足して下山。膝にくる事もなく奥の二股に着く。休んでいると叉空が鳴る。座っていた細君、「地震だ」と。今日2度目だ。一瞬、巻き道は大丈夫かと思うが揺れは小さい。ここまで下山すると、登りのハイカーもいなくなる。寄り道して、静かなドッサリ滝で休憩する。巻き道を慎重に下だり、高滝で叉休憩。風折谷分岐を過ぎると、アップ・ダウンを繰り返し宮の谷林道終点に着く。


帰り。宮の谷林道で、わだち(轍)の溝に入り走る。真ん中にコブシぐらいの石が2ツあったが大丈夫と思い跨ぐと車の底に当たり、ガソリンタンクに穴が開く。携帯電話使えず蓮ダム管理事務所前の公衆電話まで走りJAFを呼ぶ。消防署も呼ぶように云われる。暫くして消防車と何故か救急車も来る。ガソリンを抜いてもらったあと、山の話になる。高滝の巻き道で登山者が落とした落石で下の人がなくなった・ネコ滝から落ちて高滝の滝壷で発見・道に迷った人が行方不明になっている人を発見したが、本人も迷っていたので、正確な場所が分からない。・目の前に見える迷岳、昔からみると簡単に登れるようになっている。・骨折した太り気味の婦人を担いで降ろした・桧塚、迷岳・等の話を聞く。 何度も頭を下げて見送る。 

 見送ってから1時間ほどしてJAFが来る。チュウインガムで穴を塞ぎガムテープで、押さえてガソリン10gを入れて暗くなりかけた蓮ダムを出発(17:10)。冷や冷やしながらも無事に戻ることができる。

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