テクテク鎧岳・兜岳

鎧・兜岳分岐 鎧岳より。                 古光山 鎧岳望む
兜岳にて。 国見山望む 兜岳            炎Z岳
兜岳・鎧岳

平成10年12月20日 鎧岳 894m・兜岳 920m 曇りのち時々晴れ 作成平成14年7月

 【関西の100名山】

個性的な山容が多い室生火山群の中で、ひと際目立つ奇峰・絶壁をしている鎧・兜岳。登りたいような敬遠したくなるような山だ。

青蓮寺川沿いのバス停『葛』横に駐車スペースがあったので駐車する(道路を挟み右に診療所・左に郵便局がある。今日は休日なので置かしてもらう)。ここからは正面に鎧岳、左奥に兜岳が望まれる。

5:45自宅〓7:45バス停『葛』・登〓7:48登山口〓8:45稜線〓9:03鎧・兜岳分岐〓9:05〜18鎧岳頂上〓36葛集落センター分岐〓45峰坂峠〓10:30〜11:13兜岳頂上〓50目無地蔵〓13:00バス停『葛』着

 診療所横より斜めに伸びる狭い車道を歩くと登山口の道標がある。登山道に入ると鬱蒼と茂る植林内をジグザグの急坂が稜線に出るまで続く。
稜線に出ると西風が強くなり10℃前後だった気温が4℃まで下がり、慌ててウィンドブレーカーを着る。稜線を左へ、緩やかな稜線道を歩くと、東側が雑木林になり鎧・兜岳分岐に着く。

道標に従い直進すると直ぐに鎧岳頂上に着く。呆気ない行程に唖然とする。展望は樹木越しに東方面の倶留尊山・二本ボソが見えるのだろうがガスが懸かり見えない。

分岐まで戻り左折して植林の急坂を下ると兜岳が見えてくる。ここまでは険しい箇所もなく来られたが、ここから見える兜岳の稜線は険しいように思える。
途中で葛集落センター分岐を通り、そして鞍部の峰坂峠に着くと『右・落合。左・葛』だが直進して兜岳への登りにかかる。

少し緊張してササが茂る稜線を登るが、足元の登山道は見え、歩くのには支障のない道幅がある。東の切りたった岩壁上を歩くが岩場の道でないので恐怖心はない。それよりも展望が良く、鎧岳の奥に二本ボソ・古光山、更に遠方には大洞山、尼ヶ岳・三峰山が望めるまで天気は回復していた。

落葉した潅木とササに囲まれた兜岳頂上に着く。鎧岳と同じで山頂からは険しさは全く感じない。ササのお陰で座ると西風も和らぎ、陽が差し込むようになった山頂でうどんと雑煮を食べる。

下山、反対側へ下ると正面に国見山・住塚山が見え、岩場の急斜面を下る箇所からは高見山・台高山脈を見ながら下る。松が西風を受けて滝みたいな風音がする大きな岩床の見晴らしの良い斜面を下ると植林に入ってしまう。
植林の道になると、ここも台風の被害を受けた杉の倒木が登山道を塞ぐが谷沿いに下ると目無地蔵のある林道に出てくる。左へ林道を下り、人気を感じない静かな高原ロッジ前を通りバス道に出る。奇峰・絶壁の鎧・兜岳を見ながらバス道を歩き診療所まで戻る。

集落でも誰とも会わず2人だけの山行だった。また道標もしっかり付いており、下から見るほど厳しい山ではなかった。今年も大きなトラブルもなく最後の山行を終える。

トップ