テクテク竜門山

三峰山の越しに阪神のビル群が見えた。 雑賀崎方面 広い山頂 明神岩

平成10年10月18日 竜門山 紀州富士757m 曇り 作成平成14年6月

【京阪神ワンデイ・ハイク】

台風10号が夜の間に通過して能登半島沖に去る。朝5時のTV天気予報では奈良と和歌山で一ヶ所まだ雨が降っているところがある。窓を開けて南の空を見ると雲の切れ目から青空が見えている箇所がある。近くの小塩山に予定変更していたが、天気が急速に回復したら・・。と思うと眠れない。「やっぱり竜門山にしよう」 

24を走る。橿原市から小雨が降り出す。金剛山は雲の中、雨具はリュックの底に。汗も雨も同じ水とそのまま走るが、橋本市で大粒の雨になりコンビニで30分雨宿りしながら朝食と昼のパンを買う。

以後、急速に回復する。紀ノ川沿いにR24を走るが信号が多くて時間が懸かる。紀ノ川の南岸を東西に連なる竜門山脈、山裾には果樹園が広がる。「アノ山かな?」と何度も思いイライラしながら走るが結局は一番西端が主峰の竜門山だった。
龍門橋を渡る。到着時間が大幅に遅れたので、田代コース手前5分の所までバイクで上がる。

6:50自宅〓30分間雨宿り〓9:40〜55バイク駐車〓10:00一本松(田代コース・中央コース分岐・駐車スペース有り)〓10:20水場〓55田代峠〓11:20〜30磁石岩〓11:40〜12:30竜門山頂上〓13:04〜10明神岩・風穴〓13:50中央コース登山口・林道出合〓14:15〜30バイク駐車場所  15:20粉河寺出発

 果樹園の農道からは眼下に紀ノ川が流れ、対岸には和泉山脈が一望できる。楽して、ここまでバイクで上がって来ると気が引けるが・・。でも途中誰にも会わなかったので大きな顔をして登ることにする。

 道標があり一本松・田代コース登山口があったが、周りを捜してもマツはなかった。ここから登ることにする。雑木林の登山道だったと思う。雨上がりで小さな小川になっている箇所もあるが、靴の中は初めから濡れている。水場に着くが、雨上がりの沢水なので試飲せずに横切る。時々樹木越しに紀ノ川と雲の懸かった金剛山が見える。

 田代峠に着くと右折、稜線伝いの緩やかな登りになるが赤松林で稜線沿いにテープが張られていた。心配していた昨夜の台風の影響は小枝が落ちている程度だった。
磁石岩に着く。早速コンパスを出して試してみると狂っていた。岩上に立つと南西方向に大峰の八経ヶ岳と思われる山容が樹木越しに何とか望め、北に目を移せば和泉山脈の奥に大阪湾、そして六甲山望めたが、金剛山はまだ雲がかかっていた。山頂からの展望を期待して先を急ぐ。

 誰もいない広い竜門山頂上に着く。和泉山脈を一望する。残念ながら東方向の大峰山脈はマツが成長して望むことは出来なかった。でも雑賀崎・淡路島・明石大橋・六甲山等が望めたが、金剛山は相変わらず雲が懸かったままだった。また山頂にはムラサキセンブリ・ヤマラッキョウの花が咲いていた。曇り空で暑くもない頂上で時間を潰す。

 西へ下山、直ぐに分岐があり、左・勝神峠だが右の中央コースを下ると、前方を見てビックリする。登山道がマツを主体にした倒木で塞がれている。どうも奈良県の植林に大被害を与えた先月23日の台風7号の傷跡らしい。往路を戻らなくてはならないかと心配したが、近付くと倒木を避けて道が徐々に出来ている。腹の出ている僕には潜るのは苦手だが何とか下れた。20分ほどで倒木もなくなり快適な登山道になる。
『明神岩・風穴』の道標があったので、50m程進むと明神岩の岩上に立つ。北から東の展望が良く、登って来た田代コースの山腹が見える。また近くに風穴があるが狭い入り口で中に入る勇気はなかった。

 コースに戻り、雑木林のよく踏まれた道を下ると、果樹園に出てくる。台風で美味しそうな柿が落ちていたので、かぶりつくが渋かった。登山口近くで今度は大きな梨が落ちていたので、これも食べてみるが吐き出す。
やがて農道に出て、バイクの場所まで戻る。誰にも会わない山行だった。

 粉河寺に寄ってから帰路につくが、柿は買わなかった。

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