御嶽山 王滝口登山道より      リンク→中ノ湯ヨースより

松本市・美ヶ原方面 中央アルプス、奥南アルプス 登山口。中央王滝・右、剣ヶ峰 富士見台より。細君左に恵那山
水場のある斜面 地獄谷の噴煙 八丁ダルミ・二の池分岐 八丁ダルミより王滝頂上
剣の峰へ 山頂より富士山方面 二の池・北アルプス 白山望む 田の原に下山
北アルプス乗鞍岳・槍ヶ岳・穂高連邦
左・甲斐駒ヶ岳  中央・北岳 左・富士山        妻籠にて

平成10年9月20日 木曽・御嶽山 3067m 片道330km晴れ 作成平成14年5月

 図書館で借りたアルペンガイドをコピーして何度も所要時間を計算する。摩利支天山まで行けそうな感じがする。山行の機会を伺いながら今日に至る。
 台風が6・7・8号と太平洋の日本近海にあるが日本を覆う高気圧が強いため動きが止まって日本列島は晴れている。名古屋にいる次男も今週は帰って来ないので決行することにする。

19日21:00自宅を出発〓京都南IC〜中津川IC〜R19を走り木曽福島町に入って初めての信号を左折、御岳ロープウェイを目標に走っていると途中から田ノ原の地名が出てくる。真っ暗闇の黒谷林道を走るがライトが当たる所以外は何も見えない。すれ違う車もなくゲレンデらしき所を走り高度を上げるが、道を尋ねることも出来ずに不安が一杯になった時、やっと田ノ原駐車場に着く(R19より約40km)。650台入る駐車場は空いていた。早々ライトを消して仮眠しようとしたら、車内は暗闇になり何も見えない。夜空を見上げると星屑で埋め尽くされている。今日は月が出ていないので一層よく見える。こんなに星を見たのは初めてだ。
 殆ど眠れずに5時前に起きる。5時過ぎに細君が駐車場東端に行ったまま帰ってこない。日の出(5:45)だったら車の位置からでも見えるのに・・。呼びに行くと眼下に雄大な雲海が広がっている。僕もクギ付けにされたように動けなくなる。風があり少し寒いが車まで(30m)ヤッケを取りに行くのも惜しんで眺める。殆ど動きを感じない雄大な風景で時間が止まっているのではないかと思うひと時だった。

2:00〜6:15田ノ原12℃(7合目・2180m)〓7:25八合目避難小屋〓43富士見台〓8:03ひと口水場〓20九合目避難小屋〓43王滝頂上〓9:15〜10:30剣ヶ峰〓〓12:55田ノ原・着〓13:15出発〓妻籠で1時間30分〓19:45枚方

 雲海を観ていて予定より少し遅れて出発する。朝日を受けた御嶽山は輝いて見え、最高の天気になりそうだ。駐車場からは3000m級の山とは思えない。生駒山ぐらいの高さに思える。でも鳥居を潜ると睡眠不足のために途中で諦める事はないだろうかと不安な気持ちになる。
  遊歩道の湿地帯を左右に見て幅広い道を真っ直ぐ御嶽山に向かって歩く。はじめは平らな道だが段々傾斜が増して潅木の道になる。体調はいつもと変わらないように思え安心する。展望は益々良くなり、涼しくて最高の山日和になる。
  富士見台の石標の所に来るが、富士山が何処に見えているのか分からない。でも雲海の上に中央アルプス・南アルプス・恵那山が望まれる(15分後には中央アルプスの遠方に富士山頂上が見えているのが確認できる)。ゴツゴツした溶岩と赤茶けた火山灰のところに人集りが見える。近付くとひと口水場だった。試飲してみると美味しい水だったがコップを満水にするのに時間がかかる水量だった。九合目の鐘(ガスが懸かったときの道しるべか?)を過ぎると森林限界になり細君は遅れ気味になる。
  宿泊施設がある王滝頂上に何とか辿り着く。頂上の御嶽神社内には高山病になったハイカーが数人休んでいる。左手に硫黄の匂いがする地獄谷の噴煙と音が聞こえてきて不気味な雰囲気が漂う。
神社横を通ってロープ沿いに少し下ってから八丁ダルミの緩やかな登りになるが、空気が薄くなり歩く速度が遅くなる。細君はもっと酷く、立ち止まる回数が多くなる。
二ノ池分岐を過ぎ、前方に見えている山頂を目指すが思うように身体が動かず長い道のりに感じる。やっと山小屋に着き鳥居を潜り40段ほどの階段をいっきに登るが細君は10段ほど登った地点で休んでいる。
 御嶽山最高峰・剣ヶ峰に立つ。雄大な眺めに大感激。他のグループの中に入り山名を教えてもらう。細君が登ってくる頃には教えられるぐらいになる。西には雲海の上に白山、北に乗鞍岳・穂高連邦・槍ヶ岳等の北アルプス、東に中央アルプスから南アルプスの山々と富士山が望まれ、太平洋側は雲海が広がる。

 細君の高山病では、これ以上の山行は無理に思えたので摩利支天山・二ノ池へ行くのを諦めて、ここで食事する。

高速料金

行き・4800円   帰り5280円

ガソリン代

44リットル     4300円

妻籠宿  駐車料金

500円

妻籠宿 食事ソバ代

1600円

だんだんと雲が上がってくる。北アルプスが見えなくなった時点で下山する。下りは息が切れることなく歩けて往路を戻る。

 

 

トップ