テクテク愛知川

ハト峰 ヒロ沢・愛知川出合
天狗滝と下流
大瀞より  上流  下流

平成9年8月3日 朝明渓谷愛知川渓谷 作成平成14年1月

先月6日杠葉尾からの山行は失敗。天狗滝を観たいので行くことにする。
鈴鹿スカイラインを走りR306からは釈迦岳から入道ヶ岳の山並みが朝日を浴びて望まれた。朝明渓谷に入るとファミリーキャンプの車が駐車している。車だったら帰りは大変な渋滞に巻き込まれそうだ。

4:45自宅〓バイク123km〓7:00〜15中峠、羽鳥峰峠分岐・駐車〓23新・旧登山口分岐〓8:05〜15羽鳥峰〓9:10〜25愛知川・ヒロ沢出合〓10:00〜08天狗滝〓10:40ヒロ沢出合〓11:50〜12:20大瀞おおとろ・下水晶谷出合〓58〜13:00中峠〓13:45着   17:10枚方

 中峠・羽鳥峰峠分岐まで入り川原(10台ほど可)にバイクを置く。右岸沿いの林道を歩き、新・旧登山口分岐で旧道を選び登山道にはいる。先週の台風の大雨で登山道は小川になっている箇所が多い。石が積まれた堰堤を左側のロープを利用して登る。谷から見通しの良い尾根道に出ると新登山道を登ってくるハイカーが見える。やがて羽鳥峰峠に着く。直ぐ右にあるガレ砂を登り羽鳥峰の岩峰に立つ。

 羽鳥峰頂上からは南方面の展望がよく、国見岳・御在所だけ・雨乞岳が望まれた。北方面は釈迦岳の稜線が邪魔して展望はもう一つ。涼しい風が吹き、このまま居座りたい気持ちになる。

 戻り羽鳥峰峠を右折してヒロ沢へ。直ぐに湿地になりキランソウが咲いていた。湿地の水溜まりを避けるように下っていると登山道から外れてしまい、小さな流れのあるササが茂る自然林の窪地を歩いていた。方向は合っているので、そのまま歩いていると登山道(右)を歩いているグループに追い越されて、登山道に戻ることができた。前回のように迷う山行にならないかと不安がよぎる。ヒロ谷・右岸の登山道をグループの後に付いて下る。
ヘビ谷を横切ると直ぐにヒロ沢を渡ると明るくて広々した愛知川出合に着く。

 天狗滝へ。愛知川とヒロ沢の合流する岩場にロープがあり直ぐに登山道がわかる。高巻いて愛知川を下る。沢からは遡行する人の声が水音に混じり聞こえて来るが姿は見えない。迷うことなく歩き、天狗滝の指導標に従いロープを使って注意深く下ると激流で丸味を帯びた床状の白い岩塊上に立つ。高さはないが勢いよく放出する天狗滝は迫力があり秘境に来た感じがする。

 ヒロ沢出合まで戻ると谷は広くなる。左岸に渡るのだが増水しており深さは膝上までありそうだ。そのまま右岸を歩き2〜300m歩いてから靴を脱いで渡る(深さ25cm)。左岸に渡り斜面を30mほど登ると登山道があり安堵する(本・『鈴鹿を歩く』の地図では誤って記載され右岸になっている。)。残念ながら殆ど渓谷は見ることが出来ないが明るくて、しっかりした道だ。でも暑い山行になる。

愛知川に流れる支谷を横切るごとに清水で喉と顔を冷やす。やがて登山道は愛知川から離れ平坦な雑木林になると大瀞は近いと予感する。再び道は川方向に向かうと『大瀞』と書かれた小さな標示があった。踏み跡を辿り下ると大瀞の川原に出てくる(上流と下流に両岸の岩が迫って狭くなってコバルトブルー色の水がゆったりと流れている。どちらが大瀞か分からず、全体で大瀞かも?)。
濡れている靴を脱ぎ、裸足になって食事する。細君は食後、昼寝する。僕は、まだコースに不安を感じながら地図を見る。誰か来れば情報を教えてもらおうと思っていたが誰にも会わないので余計に不安になる。

 まだ乾いていない靴下を履き、登山道まで戻る。左折すると大瀞から見えていた吊橋にくるが『通行止め』の標示がある。橋はしっかりしており疑問を感じながら渡る。橋上からは大した景色ではなかった。
「登山道の何処かで通行止めになっていたら・・。」と不安な気持ちで下水晶谷を左岸の登山道を登る。でもしっかりした自然林の道で、いつの間にか忘れてしまう。やがて背丈以上のササを潜り広場に出る。中峠かと思ったが違い再度ササ道を抜けると中峠に着く。

 中峠を直進して下ると、左に荒れた山肌の釈迦岳が望まれた。やがて水が湧き出し、左に高さ8m程の滝が現れるが地図を見ても載っていなかった。白いゴロゴロ石の登山道を谷沿いに歩くと滝から15分ほどで朝の出発点の朝明川に着く。

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