テクテク野登山・仙ヶ岳

野登寺 仙鶏尾根にて 仙鶏尾根にて。野登山望む 仙ノ石


仙ノ岳より

綿向山 雨乞岳 御在所岳・鎌ヶ岳 奥・雲母峰。入道ヶ岳



平成9年9月28日 野登山ののぼりやま852m・仙ヶ岳961作成平成14年2月

地図【御在所岳・鎌ヶ岳】

 R1を鈴鹿峠へ、山中交差点を左折して上林神社を目標に走る。途中、地道の水田の中を走り「迷ったかな?」と不安になるが安樂越あんらくごえに着き安堵する。三重県に入ると道は少し良くなるが急カーブの連続。石水渓に降りて来て駐車する場所を捜しウロウロする。

5:00自宅〓100km・バイク〓6:50〜7:05着・登〓7:35鶏足山表参道(野登山登山口)〓8:40民家〓9:10野登寺やとうじ〓30野登山頂上〓33国見石〓49野登〓10:05車道・仙鶏尾根入り口〓11:30〜12:10仙ノ石・食事〓12:22〜25仙ヶ岳〓12:45仙ノ石・下山〓14:15御所谷出合〓14:45造林小屋〓15:10林道クサリゲート(約15台P)〓15:30着

 東海道自然歩道上の坂本・仙ヶ岳登山コース分岐の三叉路にバイクを置く。茶畑越しに、これから登る野登山〜千ヶ岳が望まれた。彼岸花が満開の自然歩道を歩いて野登山麓の登りに懸かる。坂本の集落を抜けると直ぐに鶏足山表参道(野登山登山口)の標示に従い左折するが、この先の記憶が薄れてしまっている。地図の概要では『橋を渡り杉林の中で沢を渡り、少し登ると道は二ツに分かれており、ここを右に入ると本格的な登りになる。杉の植林帯に雑木が混じる道で、路傍に祀られている石仏に信仰の山を感じさせる。・・』とある。

 山道から林道に出る。地図の概要では林道を歩くように書かれていたが、赤いテープがあったので林道を横切り林の中に入ると民家と、もう一軒は『休みところ』の看板がある工事中の敷地内に勝手に入ってしまう。でもここからの眺めは良く眼下に伊勢湾が広がり背後には仙ヶ岳が望めた。民家から犬が付かず離れずに付いて来るが、後から噛まれないかと気になる(道案内犬らしい)。
民家から一旦、林道に出るが直ぐに右の山道に入る。やがてススキの茂る広場に出て石の鳥居が現れる。鳥居には『鶏足山』と刻まれていた。石段の参道を上がると小広い平坦地に出て朽ちた木造りの山門を潜る。大杉の参道を進み、車道からの参道に突き当ると右折して石段を登ると野登寺本堂に着く。

 参拝後、石段の途中にある鐘撞堂かねつきどうに下り、野登山への道を捜すが分からない。反対側には『仙ヶ岳』への標示があって一安心する。迷っていると夫婦のハイカーに出会い道を教えてもらう。犬は僕らに付きまとうのを止めて一緒に付いて行ったようだ。

 鐘撞堂横の道を通りお地蔵さんが立ち並ぶところを過ぎると先ほどの木造りの山門がある小広い平坦地出てくる。左に踏み跡(標示も目印のテープも無い)があったので不安を感じながら行ってみる。窪地を通り自然林の道を登ると登山道から少し左に入った場所に二等三角点の野登山があった。立派な案内板がなければ通り過ぎてしまいそうな山頂だった。展望は北側の一部が見えていたように記憶しているが何処が見えているのか分からない。少し先の国見岩に行ってみる。高さ1m程の丸い岩の上に立つと鎌ヶ岳が望まれた。更に東へ行くとNTTの無線基地がある。ここからは鎌ヶ岳が良く見えた。

 鐘撞堂まで戻り直進して『仙ヶ岳』への標示に従い踏み跡を歩くが途中からテープも少なくなり、踏み跡もバラバ

ラになる。無線中継所への車道を歩けば良かったと後悔する。落ちるようにして車道に出てくると丁度、仙鶏尾根の入り口だった。

 車道からは仙ヶ岳が見えている。ガードレールの切れ目から杉林の急坂を下る。登り返す辺りから潅木になりアップダウンを繰り返しながら展望の良くなった仙鶏尾根を行く。岩場のヤセ尾根で路岩状の登降場所にはロープが設置してある箇所もあるが、足がすくむような箇所はなかった。「これが最後の登りかな」と思って登り返すとまた下りがある。数度繰り返して緩やかな道になると仙ヶ岳分岐を右に見ると直ぐに仙ノ石に着く(分岐に気付かずに仙ノ石に着き仙ヶ岳への道が分からずに直進。仙南尾根を5分程下り間違いに気付き引き返す)。ガイドブックの写真を見ていると不安定な岩で近寄りたくない感じの仙ノ石だったが、実物を見るとドッシリした岩だった。360度の展望を見ながら食事にする。

 仙ヶ岳へ。仙ノ石から少し戻り仙ヶ岳分岐左折すると白谷への道があった。ここが予定の下山道と勘違いしてリュックを置いてから、仙ヶ岳へ行く。
左にカーブして下りになる地点に直進の踏み跡があったので言ってみると自然林に囲まれた東峰の最高峰だった。

 戻り鞍部まで下る。ここに予定していた下山道の白谷分岐があったがリュックを仙ノ石に置いてきたのを悔やむ。ササが茂る潅木の登山道を登るとササに囲まれた仙ヶ岳頂上に着く。山頂からは360度の展望だが仙鶏尾根・仙ノ石と見晴らしの良い山行をしてきたので感激は薄れる。でも南北に見える鈴鹿山脈の山々を見渡していると次回に対する登行意欲が湧いてくる。

 仙ノ石までリュックを取りに帰ると多くのハイカーでごった返していた。  

白谷を下るが、あまり利用されていないのか荒れた道だった。仙ヶ岳手前の鞍部からの道と合流するとしっかりした道になるが、僕らが苦手とするガレ石で段差が大きい谷道になる(地図では造林小屋までの所要時間1時間20分だが僕らは休憩時間込みで2時間かかる)。途中、御所谷が右から合流する。「次回は白谷から御所谷を登るコースで・・。」と思う。

 足がガタガタになり翌日も足腰が痛かったキツイ下りも花崗岩の大岩から左岸に渡ると白谷から離れて歩き易くなる。仙南尾根からの道と合流すると造林小屋に着く。ここからは林道を下る。クサリのゲート付近には十数台の車が駐車してあったが、僕らは更に下り広々した茶畑に出てきて朝の三叉路に着く。

トップ