テクテク赤坂山・三国山

平成9年6月29日 赤坂山824m・三国山876m 作成平成14年1月

夜間に台風八号が通過する。西風が吹くR161をバイクで走る。比良山系があるのでさほど強風とは思わなかったが、後で分かったのだが貨車が強風で転覆していたらしい。そう云えば湖西線を走っている列車は見なかった。

5:50自宅〓7:50マキノ高原バス停付近駐車場〓8:15登山口〓9:05〜10武奈ノ木平〓10:26〜11:08赤坂山〓23〜28明王の禿めいおうのはげ〓12:06三国山分岐〓18三国山〓13:26黒川林道登山口〓14:55白谷バス停〓15:12駐車場着

 誰もいないマキノスキー場を川の左岸沿いにゲートのある車道を歩く。広々した草原の中にモダンな建物方向に歩くと信州の高原に来た感じがする景色だ。建物まで来ると目標の二本松らしい樹が先に見える。でも近くによると一本の松だった。

 ここが登山口で赤坂山歩道案内板・トイレ・登山届箱がある。最初は階段や花崗岩の赤砂斜面の尾根道で道端にはギボウシが咲いている。やがて武奈ノ木平の開けた所に出て休憩する。

石畳が残る古道を歩く。この辺りからあまり記憶に残ってないないが自然林内にはヤマアジサイが咲いていた。日当たりの良い道脇にはササユリが咲き、ヤマボウシ・ウツギの白い花が山の斜面を彩る。ササ原になり視界が開けてくると福井県からの強風が吹き荒れている。粟柄越で右に進むと自然石の石仏あり、なだらかな登山道の先に赤坂山頂上が見えているが送電線と鉄塔が美観を損なう。

 赤坂山頂上に着く。まだ台風の影響が残り「アッ」という間に雲がかかり乳白色の世界になり、雲が切れるのを待つ(台風は東北地方・太平洋上で熱帯低気圧になっていた)。でも一瞬に見える展望は三国山と下界だけ。広い山頂の大岩で風を避けて食事する。

 山頂から下ると直ぐ、花崗岩が風化した明王の禿に着く。琵琶湖側には立ち入り禁止のロープが張ってある。ここは風を避けるところがなく、雲が一瞬切れるのを待って素早く写真を撮る。
明王の禿を通り過ぎて滋賀県側に下ると自然林に入り、沢を渡りコアジサイ・ラショウモンカズラが咲く緩やかな登山道を歩く。

三国山分岐で左折して狭い登山道を直登するとドウダンツツジが咲いていた。三国山頂上からは東方面の展望が広がるが霞みとガスがかかり残念だ。

分岐まで戻り黒河越へ下る途中に湿地帯があり、黄色花のキンコウカが自生していたが、この時は花名が分からなかった。展望の良い大岩を通り過ぎて下るとブナの木が美しい黒河越に出てくる。

黒河林道に出合う。苦手な林道歩きだが自然林とヤマアジサイの花が咲いており楽しく下る。でも里に出てくると暑くなり長く感じた車道歩きだった。

 帰路に着く。青空が覗く国道からは明王の禿が見えていた。花の多い山行に満足してバイクを飛ばす。

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